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今年の米利上げ、債券市場がみる可能性はほぼ半々-日銀行動で

  • 年内に0.25ポイントの利上げが実施される確率は57%-先物市場動向
  • グローバルな減速やドル高で米インフレは一段と抑制される可能性

日本銀行の予想外の政策決定を受けて、年内に米国で利上げが実施される可能性について債券市場の見方は事実上、五分五分となっている。

  日銀は金融機関が保有する日銀の当座預金の一部にマイナス金利を適用すると発表。これを受けて、世界的に国債利回りが低下した。デリバティブ(金融派生商品)市場では米国の利上げが今年は1回のみになるとの確率が60%を下回っている。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)の当局者らは昨年12月の時点で4回の0.25ポイント利上げ実施を想定していた。

BOJ Gives Bond Market's Bulls More Ammunition

  日銀の行動は世界的な経済成長の減速を新たに示唆するものだ。こうした世界的な成長減速の兆しを背景に、金融市場では年明けからボラティリティが高まった。欧州中央銀行(ECB)も追加金融緩和の可能性を示唆している。米国の金融政策と日欧の政策スタンスの相違はドル高のリスクをもたらす。利回りの高い米国資産への投資が活発になるためだ。これにより米国のインフレは一段と低迷する可能性がある。米インフレ率は2012年以降、FOMCの2%目標に達していない。

  BMOキャピタル・マーケッツの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は「米金融当局だけが抵抗し続けることは非常に難しくなるだろう。唯一利上げを実施しており、他はすべて金利をマイナスに引き下げている」と指摘。「われわれはこれまで、外国為替市場はある程度安定し、海外からデフレ圧力がさらに強まることはないと期待していた」と述べた。

  先物市場ではフェデラルファンド(FF)金利の実効レートが年末までに約0.55%になると織り込まれている。1週間前の0.63%から低下し、0.25ポイントの幅で誘導目標のレンジを引き上げるとの仮定に基づいた場合に1回の利上げを示唆する水準である0.62%を下回る。

原題:Fed Hike This Year Seen as Practically a Coin Flip on BOJ Move(抜粋)

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