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ユーロ圏:1月の消費者物価が加速-ECBへの安堵感は一時的か

更新日時
  • インフレ率は0.4%に上昇、2014年以来の高水準
  • コアインフレ率は1%に上昇、エネルギーコストは5.3%下落

ユーロ圏では1月にインフレが加速した。欧州中央銀行(ECB)当局者に安堵(あんど)感をもたらしたものの、商品価格は下げ基調で、新興国経済は減速していることから長くは続かない可能性がある。

  欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が29日発表した1月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比0.4%上昇し、昨年12月の0.2%上昇を上回る伸びとなった。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値と一致し、2014年10月以来の高水準に達した。

Base Effect

  ECB当局者らは今回のインフレ統計を割り引いて考える必要があるだろう。昨年前半の原油と食品価格値下がりの影響が前年比の数値からようやく消え、これが一時的にインフレを押し上げているものの、基本的なインフレのトレンドは引き続き軟調なためだ。

  マーケット・セキュリティーズ(パリ)のチーフエコノミスト、クリストフ・バロード氏は統計発表前、「テクニカルでポジティブな調整に過ぎないが、この先やや軟調となるだろう。向こう6カ月以内に恐らくそうなる」とし、「低調なCPIが続くはずだ」と語った。

  ECBが22日公表した外部専門家による経済予測では、2016年と17年のインフレ見通しは0.7%と1.4%にそれぞれ下方修正された。18年は平均1.6%の予想で、これはECBが2カ月足らず前に17年に到達すると見込んでいた水準だ。

  価格変動の大きいエネルギーなどを除いた1月のコアインフレ率は1%で、前月の0.9%から上昇。エネルギーコストは前年同月比5.3%下落した。

原題:Euro-Area Inflation Accelerates in Breather for ECB’s Draghi (1)(抜粋)

(第3-5段落にコメントや見通しなど追加して更新します.)
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