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トヨタ、小型車事業を強化-完全子会社化でダイハツの力借りる (1)

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トヨタ自動車ダイハツ工業を完全子会社化して、小型車事業を強化する方針を明らかにした。小型車を得意としているダイハツの力を借りる。

  両社連名の29日の発表資料によると、トヨタは株式交換により約51%となっているダイハツ株の保有比率を100%へ引き上げる。トヨタ、ダイハツ株の交換比率は1対0.26で、8月1日に効力発生、ダイハツ株は7月26日に上場廃止の予定。

  軽自動車や小型車を得意とするダイハツは、トヨタにOEM(相手先ブランドによる生産)供給するなど、協力関係を強めてきた。今後も成長が見込まれる新興国市場では、需要の高い低価格の小型車を中心に競争が激化しており、トヨタにとって小型車事業の強化は喫緊の課題でもあった。

  トヨタの豊田章男社長は同日の発表会見で、複数車種を同時開発する新たな生産方式「TNGA」を進める中で、小さい車づくりの難しさを感じたとした上で、自前主義にこだわっていると世界での競争に勝てないため、小型車をダイハツに任せることにしたと述べた。ダイハツ・ブランドについては「絶対なくなることはない」と話した。今回の話は昨年秋にダイハツの三井正則社長に持ちかけたという。

  ダイハツの三井社長は会見で、最大の狙いは各国での両ブランドの小型車強化と指摘し、「すみ分け、ノウハウ共有、スピード化」がポイントになるとした。また、「ダイハツ・ブランドは存続する」と述べ、発展させていく考えを示した。将来的には独BMWの小型車ブランド「ミニ」のようなグローバルブランドを目指したいという。

  トヨタは1967年にダイハツと業務提携、98年に株式の過半数を取得して子会社にした。ダイハツは国内軽自動車市場で3割前後のシェアを持ち、スズキと首位を争っているほか、海外ではインドネシアに工場を構え、現地でトヨタに小型車をOEM供給している。

  ダイハツの時価総額は29日終値で約7940億円で、トヨタが全株取得に要する費用は試算ベースで約3900億円となる。一方、トヨタは昨年11月、今期(2016年3月期)中に最大で約8000億円を投じて自社株を取得すると発表していた。

(発表会見のコメントを加えて書き換えました.)
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