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米アマゾンの株価急落、10-12月の利益・売上高が予想下回る

更新日時
  • 支出拡大が利益圧迫-コストと売り上げの伸びとのバランスが課題に
  • アマゾンは配送サービスや新たな技術に投資している

インターネット通販の米アマゾン・ドット・コムの昨年10-12月(第4四半期)決算では、利益がアナリスト予想を下回った。新技術や配送サービスへの支出拡大が響いた。昨年は好調な業績を記録し、事業拡大を達成する躍進の年となったが、最後の四半期に若干の陰りが見えた。決算発表を受け、株価は一時15%下げた。

  28日の発表資料によれば、純利益は4億8200万ドル(約572億円、1株当たり1ドル)。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均は7億4290万ドル(1株当たり1.55ドル)だった。売上高は前年同期比22%増の357億ドルにとどまり、アナリスト予想平均(359億ドル)を下回った。ドル高の影響が売り上げを12億ドル縮小させる要因となった。

  配送インフラや新製品に大規模投資を行い、売り上げを大きく伸ばしてきたアマゾンの経営能力を目にしてきた投資家にとって、今回の決算は予想外だった。同社にとって今後の主要な課題は、売上高が市場予想を下回ったことを受け、投資方針を再調整できるかという点になる。

  ジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は、昨年半ばのように経費の抑制も行えることも示してきた一方で、チャンスと見れば支出も厭わない。来週のスーパーボウルで初のCMを放映するのはその一例だ。

  ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリスト、マイケル・パクター氏は「売り上げが60億ドル余り増えたのに、1株利益が55セントしか増えないのはどういうことだと、投資家はいま不思議がっている」と指摘した。

アマゾンの売上高と株価

  28日の米時間外取引でアマゾンの株価は一時15%安を付けた。昨年1年では2倍強上昇していた。通常取引終値は8.9%高の635.35ドル。

  アマゾンは今年1-3月(第1四半期)売上高見通しを265億-290億ドルとした。アナリストの予想平均は276億ドル。

  明るい材料の1つはクラウド・コンピューティング部門であるアマゾン・ウェブ・サービシズだ。同部門の10-12月期売上高は前年同期比69%増加し24億ドルに達した。全社売上高に占める割合は7%程度にすぎないが、ウェブ店舗運営と膨大なデータ・分析の処理の専門知識を活用した同部門は成長著しい上に収益性が高いと同社は説明した。

  一方、アマゾンの営業経費は21%増え、346億ドルとなった。ベゾスCEOにとって最大の課題は、利益追求をウォール街から求められていることと、ドローンなどの新技術を活用したいという個人的な野心のバランスを取ることだ。

  ニーダムのアナリスト、ケリー・ライス氏はアマゾンの10-12月期決算について、「支出が予想以上だったため、利益は人々の予想をかなり下回った」とした上で、「アマゾンの昨年の収益性はわれわれの見たことがない新たなレベルに達した。今後、同社がこの傾向を正しい方向に向かわせ続けなければ、株価は下落する」と指摘した。

原題:Amazon Profit, Sales for Busy Holiday Quarter Miss Estimates (2)(抜粋)

(1-3月売上高見通しなどを追加して更新します.)
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