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欧州債:ドイツ国債が4日続伸-根強いデフレ懸念で

  • 独10年債利回りは約9カ月ぶりの低水準に低下
  • ユーロ圏の物価上昇圧力は弱いまま、原油急落で

28日の欧州債市場ではドイツ10年債が4営業日続伸した。1月のドイツ消費者物価指数(CPI)が前月比0.9%低下と、1年ぶりの大幅な下落となったことが背景にある。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債の利回りはほぼ9カ月ぶりの低さまで低下。独連邦統計局が発表した1月のCPIは前年同月比では0.4%上昇と、前月の0.2%上昇から加速し、ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の中央値と一致した。

  原油が上げ幅を維持できず、株安に反転の兆しがない状況で、投資家の懸念は引き続きデフレ不安だ。インフレ率を目標とする2%弱まで上昇させたい欧州中央銀行(ECB)が緩和策を拡大する可能性は高まっている。ユーロ圏のインフレ期待を示す指標は1年ぶり低水準に迫る。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)が27日公表した声明で、利上げペースが当初の想定よりも緩やかになると示唆したことも、オーストリアからスペインに至るユーロ参加国の国債を押し上げた。

  ダンスケ銀行(コペンハーゲン)のチーフアナリスト、イェンス・ペーター・ソエレンセン氏は、「インフレの状況は引き続き暗いほか、原油価格もかなり低い」と発言。「インフレ期待も非常に低いままだ」とし、インフレ期待の指標であるインフレスワップ5年物フォワードレートはECBが望む水準に「全然届いていない」と指摘した。

  ロンドン時間午後4時4分現在、ドイツ10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.40%。一時は0.38%と、昨年5月4日以来の低水準を付けた。同国債(表面利率0.5%、2026年2月償還)価格は0.385上げ100.94。5年物利回りは過去最低となるマイナス0.27%まで下げた。

  スペイン10年債利回りは1bp低下し1.61%、同年限のオーストリア国債利回りは3bp下げて 0.66%。6月1日以来の低水準となる0.63%まで下げる場面もあった。

  ECBのドラギ総裁が重視するインフレスワップ5年物フォワードレートはこの日、前日からほぼ変わらずの1.535%だった。

Euro-Area Inflation Gauge at Lowest Level in a Year

原題:Lingering Deflation Concern Pushes German Yield to 9-Month Low(抜粋)

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