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ドイツ銀、株トレーディングや合併助言で後退-戦略のリスク浮き彫り

  • スタンダード・ライフのフィアロン氏:事業基盤に深刻な疑問を喚起
  • デリバティブ部門はリスク管理の困難で落ち込む

ドイツ銀行は、ジョン・クライアン共同最高経営責任者(CEO)が投資銀行部門の中核事業と位置付け拡大を目指す分野で後退した。債券トレーディングを縮小する戦略のリスクが浮き彫りになった。

  ドイツ銀は株式トレーディングと米国・欧州での合併・買収(M&A)助言で同業他社に地盤を侵食された。いずれもクライアン共同CEOが重視している事業だ。株式デリバティブ(金融派生商品)部門も「リスク管理面で難題が生じ顕著に落ち込んだ」という。

  クライアンCEOは昨年7月に就任し、債券トレーディング事業の縮小などで収益力の回復を目指しているが、投資銀・トレーディング部門で10-12月(第4四半期)に30%の減収となった。同行の2015年通期決算は2008年以来初の赤字に陥っており、同CEOが事業再編をやり遂げ収益を回復させることができるのかどうか投資家の間で不安が高まっている。

  スタンダード・ライフで運用に携わるジョナサン・フィアロン氏は、昨年「第4四半期のようなパフォーマンスは事業基盤への深刻な疑問を喚起する」とした上で、「投資家は『成果を見せてほしい』という気持ちだ。当然疑問符が付き、答えが得られるまでは不透明感が続くだろう」と話した。

株価はフランクフルト市場で5.4%下落し2009年2月以来の安値となった。

Equities Trading Slides

  昨年第4四半期の株式および関連証券トレーディング収入は前年同期比28%減。M&A助言からの収入は1億1600万ユーロと前年同期の1億8700万ユーロから減少した。

  債券トレーディング収入は16%減だった。

原題:Deutsche Bank Loses Ground in Trading as Overhaul Tested (2)(抜粋)

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