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米キャタピラー:利益が予想上回る、コスト削減で商品安に対応

更新日時
  • 10-12月期の一部項目除く利益は市場予想を上回る
  • キャタピラーは16年も利益の減少が続くと見込む

鉱業・建設機械メーカー最大手の米キャタピラーの2015年10-12月(第4四半期)決算は、利益が市場予想を上回った。コスト削減で商品価格下落による影響が和らいだ。株価は1カ月ぶりの大幅高。

  28日のキャタピラー発表によると、10-12月期の利益は一時項目を除いたベースで1株当たり74セントと、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均(69セント)を上回った。この日の米株式市場でキャタピラー株は一時7.1%高となった。終値は4.7%高の61.08ドル。

  15%の経費削減はキャタピラーが鉱業における同社機械の需要鈍化や原油などエネルギー価格の急落の影響をうまく抑えていることを示している。売上高は過去2年間で約100億ドル(約1兆1900億円)減少した。同社は今年、年金や他の福利厚生プランに関連した会計処理の変更に伴い6億500万ドルの押し上げ効果を見込んでいる。

  ウィリアム・ブレアのアナリスト、ラリー・デマリア氏は28日の電話取材に対し、「キャタピラーは財務見通しに影響が出ないよう手を尽くしている」と指摘。「原油やガスのために現在悪化している商品サイクルが、同社の中核市場に打撃を与えている」と語った。

  今年通期の利益については、一時的な項目を除いたベースで1株当たり4ドルになるとの見通しを示した(15年は同4.64ドル)。ブルームバーグがまとめたアナリスト22人の予想平均は3.48ドル。売上高は400億-440億ドルに減少する見込みで、中央値は420億ドル。アナリスト予想平均は435億ドルとなっている。

  キャタピラーは今年の売上高について、資源部門で15-20%、建設部門で5-10%の減少をそれぞれ見込んでいる。米国の経済成長は比較的安定しているが、途上国や産油地域が脆弱(ぜいじゃく)なため相殺されるとしている。

  10-12月期の純損益は1株当たり15セントの赤字。前年同期は1.23ドルの黒字だった。

原題:Caterpillar Cheered for Hunkering Down as Machinery Outlook Dims(抜粋)

(株価の終値とアナリストのコメントを追加して更新します.)
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