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【インサイト】鶏が先か卵が先か、昔ながらの謎に答えは出ていない

楽観主義者の間で最近一致している意見は、米株市場の惨状は経済全体の見通しと相いれないというものだ。景気見通しは素晴らしくはないかもしれないが、ひどくもない。

  しかし鶏が先か卵が先かというのは昔からの謎で、答えは出ていない。経済のひどい状態が株式相場を下落させているのでないならば、逆にひどい株式市場が経済を落ち込ませるのではないか。これはJPモルガン・チェースのドブラフコ・ラコスブハス氏ら弱気派が考えている可能性だ。同氏は26日にウォール街で最も弱気のストラテジストとなった。

  同氏によれば、これは心理の問題で、次のような順序で景気が悪化するリスクが高まる。

  ボラティリティの高止まりが市場心理に十分な悪影響を与え始め、それがさらに広がって投資家と消費者、企業のセンチメントを悪化させる。その結果リスクテークが後退し最終的に実体経済との間で負の連鎖が生じる。

  この負の連鎖は新規株式公開(IPO)や社債発行の減少などウォール街では既に鮮明になっている。一方、キャピタル・ワン・ファイナンシャルのリチャード・フェアバンク最高経営責任者(CEO)によれば実体経済にはまだ達していない。金融市場混乱の悪影響が実体経済に及べば「信用リスク指標に表れてくるはずだが、今のところまだ見られない」という。

  マーケット・フィールド・マネジメントのマイケル・シャウルCEOは、「金融市場の弱さと経済への悪影響の間には相当の時間差がある」とコメントした。

原題:Which Slumps First, the Stock Market or the Economy?: Gadfly(抜粋)

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