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米アップルに試練の時-頼りがいのあった中国経済が低迷

更新日時
  • 米国に次ぐ第2の市場の中国に「景気の軟調」が見られ始めた
  • サービス収入が堅調だが、投資家が気にするのはiPhoneだけ

米アップルがテクノロジー市場でその圧倒的な存在感を築く上で、中国は最も頼りがいある市場の1つだった。日米欧で販売が横ばいになり始めたとしても、中国がその悪影響を和らげていた。中国では高級スマートフォンのブランド製品を買い求める大量の中間所得者層が台頭した。

  ティム・クック最高経営責任者(CEO)は中国本土に加え台湾や香港を含む大中華圏をたたえ、同社の将来にとって重要な地域だと述べていた。昨年の大中華圏での売上高は84%増の587億ドル(約6兆9700億円)となり、同社にとって米国に次ぐ巨大市場だ。中国本土のアップル直営店は現在28店舗。今年夏までに40店舗に増える。

  だがアップルの中国頼みは今、試練の時を迎えつつある。26日の決算発表後のアナリストとの電話会議で、同社が香港を中心に大中華圏における「景気の軟調」を見いだし始めているとクックCEOは語った。中国はもはや他地域の低迷を補い、減速する世界スマホ市場の支えになることはできない。

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  ルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)は、「われわれの持つ事業機会だけでなく、現在の理想的でない経済環境の現実も考慮に入れる必要がある」と述べ、ブラジルとカナダ、日本、ロシアの売り上げも世界的な景気低迷の影響を受けていると指摘した。

  同CFOは決算発表後のインタビューで、サービス事業の拡大が将来の成長源になるだろうと説明。「アップストア」や「アップルミュージック」、「iCloud(アイクラウド)」、「アップルペイ」などのサービスが昨年、310億ドルの売上高を生み出し、アップルが世界最大級のインターネットサービス企業になったと主張した。

  それでも投資家の疑念は残る。アップルの株価はここ半年で約20%下げている。アップルを評価する際、投資家が実際に気にするのは「iPhone(アイフォーン)」だけだ。好調な中国経済の恩恵にあずかれないのであれば、アップルは株主を喜ばせるために全く新しい製品を再び投入する必要が出てくるだろう。それはなのだろうか。恐らくそうかもしれない。

原題:Apple Growth Threatened by China Economic Slowdown (2)(抜粋)

(2段落目にアップルストア店舗数を追加して更新します.)
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