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アリババ:中国依存が足かせ、株価はIPO価格に接近-28日決算発表

  • 投資家は中国依存を懸念、今月だけで時価総額は290億ドル吹き飛ぶ
  • 10-12月期は27%増収と、少なくとも12年6月以来の低い伸びか

アリババ・グループ・ホールディングは、投資家が頼りにしていた中国経済の代理人と受け止められたことによる恩恵を受け、同社の新規株式公開(IPO)は過去最大規模に膨らんだ。その後わずか1年4カ月で、こうした関係が逆に足かせと捉えられつつある。

  中国が景気減速や株安、人民元の下落に直面する中、投資家はアリババの中国依存を懸念し、今月だけで同社の時価総額は約290億ドル(約3兆4500億円)吹き飛んだ。アリババの株価はIPO価格にほぼ逆戻りしており、NYSE総合指数とブルームバーグ中国・米国株価指数のパフォーマンスをいずれも下回っている。

  アリババが28日発表する昨年10-12月(第3四半期)決算は27%増収と、少なくとも2012年6月以来の低い伸びとなる見通しだ。創業者の馬雲(ジャック・マ)氏は、自動車の相乗りサービスを手掛ける米リフトへの出資や香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト買収などを通じて、海外に活路を求めようとしている。

  アレート・リサーチ・サービスのアナリスト、リ・ムジ氏(香港在勤)は、「投資家はアリババを中国経済の代理人とほぼ考えており、現在では良いニュースがそれほど多くない」と指摘。「アリババは収入源を広げようとしているが、育てるには時間がかかる」と説明した。

  だが、中国の消費者は今後も焦点であり続ける。投資家は中国国内で起きつつある変化を見逃しており、ウォール街の同社に対する悲観的な見方は妥当でない可能性がある。習近平国家主席は中国経済を投資や重工業、外需頼みから消費やサービス業、イノベーション主導に切り替えることを望んでいる。

  ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリスト、ギル・ルリア氏(ロサンゼルス在勤)は、「アリババ株は中国を踏まえて下げているが、完全に正当化されるものではないかもしれない」と指摘した上で、「中国国内で消費は成長の原動力になるはずだ」とコメントした。

  ブルームバーグがアナリスト28人を対象に実施した調査では、売上高の予想平均は332億元。前年同期は262億元だった。20人の予想では純利益は前年同期比73%増の103億元が見込まれている。

原題:Alibaba Dependence on Chinese Economy Morphs Into Liability (1)(抜粋)

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