コンテンツにスキップする

米国債トレーダーが夜間、先物に明け暮れる24時間-不安で夜も眠れず

  • 夜間取引セッションが活況になっているとアナリスト
  • 銀行のバランスシート縮小で先物市場の売買高が増加

ニューヨークの真夜中にコンピューターのスクリーンで始まるパーティーがお好みなら、JPモルガン・チェースがうってつけの市場を紹介している。

  JPモルガンのアナリストは「24アワー・パーティー・ピープル(24時間パーティーに明け暮れる人々)が戻ってきた:米国債先物のグローバル流動性」と題するリポートで、13兆2000億ドル(約1568兆円)規模の米国債市場が、グローバル情勢にますます翻弄(ほんろう)される様子を紹介した。

  アップルの最新決算を見ても分かる通り、中国経済の減速がさらに大きな懸念材料となっており、アジア市場の不安定な動きが全世界に波及する中で、ニューヨークの債券トレーダーは、米国の通常取引終了後も長時間にわたり相場を注視する必要に迫られている。

  JPモルガンのアナリストは27日のリポートで、「マクロフォーカスが海外にシフトし、米国の金利リスクがグローバル化する状況で、夜間取引セッションの重要性が増している。伝統的なディーラーや現物市場は、アジアおよび欧州の取引で相場の動きを追うことが多くなっている」と指摘した。

  債券ディーラーは金融危機前に比べてトレーディングを縮小し、新たな規制の影響で取引仲介やオーバーナイトの資金提供を行うコストが上昇。リポートによれば、中央銀行の外貨準備運用担当者が資金調達のために米国債の売却を昨年増やした結果、債券ディ-ラーである銀行のバランスシートへの圧力がさらに拡大し、バランスシートが影響を受けずに済む先物取引の割合が現物と比べて増加している。

  アナリストによれば、米国の10年国債先物では、東京市場の取引開始前後に売買高の約5%、ロンドン市場の取引開始前後に25%余りが取引される約定もあるという。

原題:Treasury Traders Becoming ‘24 Hour Party People,’ JPMorgan Says(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE