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原油安と暖冬で予想外の減少、12月の小売業販売-経産省は評価維持

  • 週末の日銀決定会合前に個人消費の動向が強くないことが明らかに
  • 10-12月期の個人消費は大きく減速する可能性と牧野エコノミスト

2015年12月の小売業販売額は前年比、前月比ともに予想外の減少になった。原油価格の下落に暖冬が加わり、燃料の販売低下が続いている。経済産業省は「一部に弱さがみられるものの横ばい圏」という判断は据え置いた。

  小売業販売額は前年比で1.1%減、季節調整済み前月比でも0.2%減少した。経産省が28日発表した。いずれも2カ月連続のマイナス。ブルームバーグが集計した予想値は0.2%増と1.0%増だった。前年比マイナスに最も寄与したのは燃料で、16%減と15カ月連続で前年同月を下回った。原油安に加えて、暖冬で灯油の需要が落ち込みエアコンや暖房器具も伸び悩んだ。

  日本銀行の28、29日の金融政策決定会合を前に消費動向が強くないことが分かった。12月は軽自動車や輸入車の販売も不調だった。個人消費について政府は「個人消費は総じてみれば底堅い動き」と1月の月例経済報告で評価している。

  SMBC日興証券の牧野潤一チーフエコノミストは「所得環境の割にはマクロ消費の回復は鈍い」とリポートに記して「主因は食料品や日用品の物価上昇だろう」と指摘した。10-12月期の小売業販売は前期比0.0%プラスと横ばいとして、家計調査の結果も併せて見る必要があるとしながら「10-12月期の個人消費は、7-9月期の前期比0.7%プラスから大きく減速する可能性がある」と予想した。

小売り動向は弱い
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