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FOMC:世界経済のリスク認めた米当局、3月利上げの可能性後退か

  • 米金融当局は市場の混乱受けて静観姿勢に
  • 「世界の経済・金融情勢を注視している」とFOMC声明

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長率いる金融当局者が今年の米経済の見通しを変更する可能性が出てきた。それは従来予想よりも利上げペースが鈍くなり、3月の次回連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの確率が低くなることにもつながり得る。

  ムーディーズ・アナリティクスのシニアエコノミスト、ライアン・スウィート氏は「米金融当局はまさに静観の姿勢だ」とし、「彼らは世界経済や金融市場のあらゆる出来事が実際に波及し、インフレや当局の経済見通しに影響を及ぼすかどうか見極めたい考えだ」と語った。

  米金融当局にとって26、27両日のFOMCでの討議内容を声明でうまく伝えることは至難の業だった。世界の成長見通しが後退し、株式市場の急落につながった事態を認める必要があった一方で、次回利上げの時期について確定的で方向性のあるヒントを示すことは避けなければならなかったからだ。昨年12月に約10年ぶりの利上げに踏み切ってから、まだ6週間しか経過していない。

  27日公表のFOMC声明では、「世界の経済・金融情勢を注視している」とした上で、「そうした情勢が労働市場やインフレ、また見通しのリスクバランスに対してどのように影響するか精査している」と説明した。

  これは、リスクは「均衡している」とした12月の声明からはややトーンダウンしたものであり、3月の次回FOMCでの利上げを排除するものではないものの、その可能性は小さくなったと一部エコノミストは指摘する。

  BNPパリバの米国担当エコノミスト、ローラ・ロスナー氏(ニューヨーク在勤)は今回の声明に関し、「FOMCメンバーの間で不透明感が高まっていることが示されたため、3月の可能性は減った」とコメント。「それはデータと見通しを尊重することであり、現時点では意見の相違がある。声明はそうした事情が反映された内容となっている」と話した。

原題:Fed’s Nod to Global Risks Lowers Chance of March Rate Rise (1)(抜粋)

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