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NY外為:ドルは狭いレンジで推移-市場は金融政策織り込み済み

為替トレーダーらは、米金融当局の認識をはっきりと理解している。米連邦公開市場委員会(FOMC)は、7年間にわたる前例のない刺激策を終えて以来、初めてとなる政策金利についての決定を示し、それに対し為替市場はほとんど反応を見せなかった。

  ドルの主要10通貨のバスケットに対する動きは、FOMCの政策決定日としては2014年6月以降で最も狭いレンジとなった。FOMCは27日、市場の予想通り政策金利の据え置きを決定。声明では「世界の経済・金融情勢を注視している」とした上で、利上げの動きは経済の見通しに左右されるとあらためて説明した。

  エドワード・ジョーンズのストラテジスト、トム・カースティング氏は「FOMCがきょう示したのは、市場や投資家が既に分かっていたことへの同意もしくは補強だ。つまり、かなりの不確実性が存在するという状況だ」と指摘した。

  中国の景気減速が世界の成長を抑制するとの懸念が広がる中、金融市場では年初以降、ボラティリティの高い状態が続いている。一方で米経済は、2008年以来の低水準にある失業率を含めて改善の兆しを見せており、金融当局は海外のリスクと国内の圧力とのバランスという点でジレンマに直面している。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%上昇。FOMC声明が発表された午後2時からほぼ変わっていない。同指数はこの日、1244.91と1250.28の間で推移した。

  ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.0893ドル。円は0.2%下げて1ドル=118円68銭。

  今年に入り株式、債券、為替の市場ではボラティリティの高い状態が続き、3つの市場全てでボラティリティの指数は9月以来の高水準に上昇。FOMCはこの日の声明で、経済見通しに対するリスクは「均衡している」との文言を削除した。

  フランクリン・テンプルトン・インベストメンツの債券政策委員会の共同委員長、マイク・マテラッソ氏は「FOMC声明は、現在見られる不確実な要素の一部とボラティリティを確かに認識している」とし、「バランスの取れた内容だが、どちらかと言えば若干ハト派寄りだ。少なくとも債券に関しては、市場の反応はかなり抑えられている」と述べた。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、トレーダーらは3月会合での利上げ確率を19%として織り込んでいる。27日の政策決定前の段階では29%だった。この算出は次の利上げ後に実効FF金利が新たな目標レンジの中央になるとの仮定に基づく。

  声明によればFOMCは引き続き「緩やかな」ペースでの利上げを予想し、それが景気拡大やより力強い雇用市場を支えると認識している。ブルームバーグがまとめたアナリスト85人の調査の中央値では、昨年10-12月(第4四半期)の米国内総生産(GDP)速報値は前期比0.8%増と、7-9月(第3四半期)の2%増からの減速が見込まれている。

原題:Currency Traders Take Pass on Fed Volatility as Policy Priced In(抜粋)

(全体的に書き換えて更新します.)
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