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FOMC声明はハト派の方向に同調する内容-市場関係者の見方

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米連邦公開市場委員会(FOMC)は26、27両日に開催した定例会合後の声明で、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジを0.25-0.5%で据え置くことを決めたと発表した。「緩やかな」ペースで政策金利を引き上げるとの見通しを維持する一方、世界経済や市場動向がどのように米国の見通しに影響するかを注視していく方針も示した。

  これについて市場関係者は以下のようにコメントした。

◎米3月追加利上げは見送りとダブルラインのガンドラック氏-CNBC
  CNBCの番組司会者スコット・ワプナー氏のツイートによると、ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏はFOMC声明についてさらに以下のように語った。
  「企業収益が伸びず利益率は低下し、米金融当局 が政策を引き締める厳しい状況」と認識。
  金利予測の「分布図は希望だが、市場がバスを運転することになる」。

◎世界情勢がFOMCに引き締めを「断念させる」可能性も-CIBC
  FOMC声明は「次回会合でこの緩やかな利上げの軌道を継続したいと望んでいるものの、海外や金融市場の動向次第では断念せざるを得ない可能性がある」との認識を示しているとCIBCのエコノミスト、アンドルー・グランサム氏がリポートで指摘した。
  「FOMCの金利予想分布図が示唆する利上げは4回だが、われわれは現時点で3月の利上げ後に小休止があり、年内の利上げは3回にとどまると予想している」。

◎米金融当局は「低速車線に駐車」状態-BIエコノミスト
  FOMCは2016年に2回利上げし、次の行動は6月の公算が大きいとブルームバーグ・インテリジェンスのエコノミスト、カール・リカドンナ、リチャード・ヤマローネ両氏がリポートで指摘した。
  労働市場や個人消費の動向に大きく左右される。
  声明で「最も目立ったのは、成長への『リスクバランス』に言及がなかった点であり、次回利上げにあまり意欲的でないことを示唆している。最近の経済データの基調を考慮すれば当然だ」。
  当局は「様子見姿勢であり、年内に計1ポイントの利上げする目標をかなえる可能性は低い」。

◎FOMC声明はハト派の方向に同調する内容-バンク・オブ・アメリカ
  FOMC声明の重要な2つの変更は世界的な経済・金融情勢を注意深く見守っていることを認めた点と、インフレが目標に向けて上昇すると「合理的に確信している」という一文が消えた点だとバンク・オブ・アメリカ(BOA)のエコノミスト、イーサン・ハリス氏が電話インタビューで述べた。
  FOMCは世界からの逆風に経済が耐える能力やインフレについて自信を多少弱めた。
  3月の利上げの「可能性は低いが不可能ではない」。声明はFOMCが利上げを4-6月(第2四半期)まで待つ公算が大きいと示唆した。BOAは6月の追加利上げを予想。

◎3月FOMCで引き締めは「依然として検討議題」-FTN
  われわれは相場が向こう1カ月半に安定した場合は米利上げはほぼ確実だが、相場が下げ続ければ利上げしないかもしれないという変則的な見方を取っている」とFTNのエコノミスト、クリス・ロー氏がリポートで述べた。

◎FOMC声明は「控えめだが慎重な」譲歩を示した-4キャスト
  FOMCは「かなり慎重な」姿勢を取っており、米経済に楽観的になる理由はまだ見えるものの3月に利上げする方針を示す実際のヒントはないと、4キャストのエコノミスト、デービッド・スローン氏が電話インタビューで指摘した。
  FOMCは声明でリスクが均衡しているとの表現を削除し、リスクに関する判断を示さないまま「世界の経済・金融情勢を注視している」とした。
  FOMCは最近の動向を踏まえて景気認識を大きく変えているようには見えず、ただ「一段と慎重に」なっている。
  4キャストは「4月の利上げを見込んでいた。これは現時点では明らかに説得力のある見方ではない」。それでも4月か6月の方が3月よりも次回利上げのタイミングとして可能性は高い。

◎FOMCはハト派寄りに、経済リスクを下向きに微調整-サントラスト
  サントラスト・ロビンソン・ハンフリーのストラテジスト、ハンター・ヒル氏は「FOMCが経済リスクを下向きに微調整しているのは明らかと思われる」とリポートで指摘した。
  「私は市場で見られる受け止め方よりも若干ハト派寄りに解釈している」。
  声明は経済成長には「悲観的」だったが、「今後の緩和策拡大を示唆するほどではない」。

(1-3人目を追加して更新します.)
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