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米国債:2年債が3日続伸、FOMC緩やかな利上げペース示唆

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27日の米国債市場では2年債が3日続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)は26、27 両日に開催した定例会合後の声明で政策金利を据え置き、「緩やかな」ペースで借り入れコストを引き上げるとの見通しを維持する一方、 世界経済や市場動向がどのように米国の見通しに影響するかを注視していく方針も示した。

  FOMCの声明発表を受けて株式が売られるにつれ、国債利回りはこの日の高水準を離れた。FOMCは市場の予想通り、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジを0.25-0.5%で据え置いた。FOMCは声明で「委員会は世界の経済・金融情勢を注視しているほか、そうした情勢が労働市場やインフレ、また見通しのリスクバランスに対してどのように影響するか精査している」と述べた。

  FOMC声明を受けて市場では、3月にも追加利上げが実施されるとの見通しが後退した。FOMCは先月、事実上のゼロ金利を解除した。原油価格や世界の株式相場が1月に下落し、国債の強気派は金融当局が利上げペースを減速させるさらなる兆候を探していた。FOMCメンバーが示した予測では年内4度の利上げが見込まれていた。

  オッペンハイマーファンズ(ニューヨーク)のシニア・クライアント・ポートフォリオマネジャー、アイラ・ジャージー氏は声明が世界動向に言及したことについて、当局が「年内4度の利上げを達成するには、世界の成長見通しと世界市場が近く安定を取り戻す必要があることを示唆する」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、政策金利の変動に敏感な2年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて0.83%。同年債(表面利率0.75%、償還期限2018年1月)価格は1/32上げて99 26/32。

  10年債利回りは約2%。先週は1.94%と、昨年10月以来の低水準をつけた。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、トレーダーらは3月利上げの確率を19%として織り込んでいる。FOMCの声明発表前は29%だった。先物市場の動向によればトレーダーは年内1度の利上げを織り込んでいるが、これはFOMC声明発表後もほとんど変化しなかった。

  コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツのシニア・ポートフォリオ・マネジ ャー、ジーン・タヌッツォ氏(ミネアポリス在勤)は「金融政策当局は世界的な環境や金融市場、インフレ期待にかかる圧力を認識していることを、必要最小限に抑えて市場に伝えた」と述べた。

原題:Treasuries Fall as Fed Holds Rates, Cites Gradual Pace of Boosts(抜粋)

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