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米国株:反落、FOMC後に上げを消す-アップルとボーイング安い

更新日時
  • ボーイングは2001年以来の大幅安、アップルは2年ぶり大幅下落
  • FOMC前の株価は原油相場につれて高下していた

27日の米国株式相場は反落。最近の金融市場の混乱の中で、連邦公開市場委員会(FOMC)は政策スタンスに目立った変更を加えなかった。アップルとボーイングは業績見通しを嫌気されて下落した。

  原油価格の上昇も米国株の反落を止めることはできなかった。ボーイングは14年ぶりの大幅安。アップルの下げは過去2年で最大となった。一方、バイオジェンとキャピタル・ワン・ファイナンシャルは大きく上昇。いずれも決算が予想を上回った。通常取引の終了後に決算を発表したフェイスブックは時間外取引で上昇した。

  S&P 500種株価指数は前日比20.68(1.1%)下げて1882.95で終了。この日のレンジは0.7%高から1.6%安。ダウ工業株30種平均は222.77ドル(1.4%)安い15944.46ドル。

  ロバート・W・ベアードのチーフ・ポートフォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ラウシャー氏(ニューヨーク在勤)は「声明が発表される前の市場は、景気減速を示すデータや市場のボラティリティ、中国経済への認識を当局が示す、あるいはややハト派寄りのトーンになる可能性を織り込もうとしていたが、実現しなかった」と述べた。

  FOMCはフェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジを0.25-0.5%で据え置いたと発表した。「緩やか な」ペースで借り入れコストを引き上げるとの見通しを維持する一方、世界経済や市場動向がどのように米国の見通しに影響するかを注視していく方針も示した。

Path of U.S. Stocks Since December Fed Meeting

  今年は年初から中国の景気減速と原油安を発端とする世界経済への不安感で株式相場が下落し、米国株だけでも時価総額にして最大2兆4000億ドルが消失した。S&P500種はこのままいけば1月としては2009年以来の大幅下落となる。アップルやボーイングの決算は中国不安の解消にはつながらなかった。

  朝方はアップルとボーイングを中心に売られ、米国株はFOMC発表前の時点ですでに荒っぽい値動きとなっていた。エネルギー株は午前終盤の取引で、原油価格の上昇につれ高となった。銀行株は前日に続いて上昇していたが、FOMC後に上げを失う展開。

  BB&Tウェルス・マネジメント(アラバマ州バーミングハム)のシニアバイスプレジデント、ウォルター・ヘルウィグ氏は「FOMC声明に対する最初の反応として、買い手だった投資家は様子見に回った」と指摘。「声明はタカ派的色合いを強めなかった。投資家の期待は裏切られた」と述べた。

  米金融当局はこれまで、利上げの軌道は経済の進展次第だと強調している。この日発表された統計では、12月の米新築住宅販売が10カ月ぶりの高水準。年間ベースでは2007年以来の最高となった。前日に発表された1月の消費者信頼感指数は3カ月ぶりの高水準だった。

  決算シーズンが佳境を迎え、S&P500種採用企業のうちこの日は32社以上が10-12月期の業績を発表する。これまでに発表済みの決算に基づくと、79%で利益が予想を上回り、約半数で売上高が予想を超えた。

  株式市場の関心は原油価格の方向性にも向けられている。今年に入り、S&P500種は原油相場と同じ方向に動いており、両者の相関性は2011年以来の高さとなった。

  S&P500種のセクター別では10指数のうち8指数が下落。アップルへの売りで情報技術が2.5%下げた。電気通信サービスと公益事業は上昇。

  銀行株は続伸。金利上昇が増益につながるとの観測から、過去4営業日で3日目の上昇となった。キャピタル・ワンは4.8%高で引けた。

原題:U.S. Stocks Fall After Fed Stands Pat as Apple, Boeing Lead Drop(抜粋)

(第2段落とチャートを追加、最終2段落を加えます.)
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