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米S&P500株価、10-12月決算に反応せず-原油と中国が相場を支配

  • 市場予想を上回った銘柄と下回った銘柄で株価の反応は大差なし
  • 原油とS&P500の相関性は2011年以来の強まり

株式市場にとって、米決算発表シーズンは大きなイベントのはずだ。だが今回に限っては、株式から原油まで全てを巻き込んで強制的に動かすような力によってほぼ完全にかき消されている。

  10-12月期の決算発表は2週間前に始まったが、これまでのところアナリスト予想を上回ったか下回ったかは米株式市場でさほど重視されていない。バンク・オブ・アメリカ(BOA)がまとめたデータによると、決算に対する株価の反応は過去14年間で最も小さい。原油と中国経済が市場の話題を席巻し、主要株価指数の日々の値動きが2015年のほぼ2倍に拡大する中で、決算が株価を動かす余地が極めて小さかったことを浮き彫りにしている。

Earnings Season Muted by Oil, China

  米S&P500種株価指数は決算を手掛かりにするのではなく、原油と連動した動きに終始。この2つの相関性は2011年以来の強まりとなっている。

  フォート・ピット・キャピタル・グループのアナリスト、キム・フォレスト氏は「企業にとって良い四半期だったか、という風には投資家は気に掛けていない」と指摘。「全員の頭にあるのは、世界がリセッション(景気後退)に落ち込むのかということだ。原油は過去において、需要を占う試金石として機能してきた」と述べた。

  S&P500種は年明けから6.9%下落し、このまま行けば月間騰落率が11年以降では最悪となる。だがブルームバーグがまとめたデータによると、決算発表が済んだ企業の10-12月利益はアナリスト予想を計4.1%上回っている。

  またBOAが22日までに集計したデータでは、市場予想を上回る決算を発表した企業の株価は発表直後の1日で平均0.4%上昇。これに対して業績が市場予想を下回った企業は0.5%安で、この差は01年10-12月期以来の小ささだった。
 

原題:S&P 500 Profits Silenced as China, Oil Obsession Commands Stocks(抜粋)

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