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鴻海精密の郭会長、シャープ買収目指し主力行と直接交渉-関係者

更新日時
  • 郭会長はみずほFGおよびMUFGと会談した
  • シャープの優先株2000億円相当の買い取りを提案

台湾の鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)会長は経営難のシャープ買収を目指し、主力銀行との直接交渉に乗り出したと、事情に詳しい関係者が明らかにした。政府系ファンドの産業革新機構による再建で合意がまとまるのを阻止したい考えという。

  関係者が匿名を条件に述べたところによると、郭会長は今週東京を訪れ、みずほフィナンシャルグループと三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)および政府当局者らと会談した。鴻海の提案内容には、銀行が持つシャープの優先株2000億円相当の買い取りなどが含まれるという。

  産業革新機構による再建は技術の国外流出を防ぎ、将来的に国内メーカーとの提携がしやすいという利点があるため、シャープは同案に傾いていると事情に詳しい関係者が述べていた。鴻海の提案の方が株主と債券保有者には有利だが、日本政府は技術の国外流出を防ぐために経営難企業を救済してきた歴史がある。

  シャープの株価は28日午前の取引で一時、前日終値比3%高の続伸となった。TOPIXは同最大1.1%安まで下げている。午前9時28分現在、シャープ株は同1.5%高の135円で取引されている。

  鴻海はシャープに約6000億円で買収提案をし、シャープ側は月内に提案を受け入れるかどうかを決める見込みだと事情に詳しい関係者が21日に述べていた。別の関係者によれば、産業革新機構はシャープに約3000億円を注入する公算だという。機構案では銀行が優先株を無償で差し出すことになると日本経済新聞が情報源を示さず報じている。

  みずほの広報担当、塩野雅子氏とMUFGの広報担当者はコメントを控えた。

  シャープの広報担当、関喜文氏は液晶事業の構造改革などについて複数社と協議を継続しているとした上で、「個別の協議の内容についてはコメントを控える」と述べた。

原題:Foxconn’s Gou Said to Take Case for Sharp Deal to Lenders (1)(抜粋)

(第4段落に株式市場の動きを加えます.)
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