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伝説の商品取引会社フィブロが新たな船出-モルガンS元幹部が指揮

  • グリーンシールズ氏、「フィブロ」という名称の全使用権も買収
  • まず北米のエネルギー事業に重点を置く予定

現代の石油市場の創出に寄与した伝説の商品取引会社フィブロが新たな船出を迎えている。

  フィブロは、米モルガン・スタンレーの元商品担当共同責任者、サイモン・グリーンシールズ氏の指揮の下、コネティカット州スタンフォードで再スタートを切った。グリーンシールズ氏はオクシデンタル・ペトロリアムからフィブロを買収。フィブロではこれまでにマーク・リッチ氏やトム・オマリー氏、アンディ・ホール氏ら著名トレーダーが勤務したが、グリーンシールズ氏もその歴史に名を連ねることになる。

  グリーンシールズ氏によれば、フィブロはまず北米エネルギー事業に重点を置き、過去5年間の石油・ガス生産の急速な伸びによって引き起こされているボラティリティ(変動性)と市場の混乱から利益を上げることを目指す。規制が強化される中で銀行が商品関連のリスクエクスポージャーを減らしたことによって生まれた空白をフィブロは埋めることができると、同氏はみている。同氏は昨年1月にモルガン・スタンレーを退社した。

  電話インタビューで「流動性の面で空白があり、今は力強いブランド力と豊富な人材を組み合わせる好機だ。こうした事業開発への参加に関心のある資本も潤沢だ」と説明した。

  グリーンシールズ氏は自身が調達した資本の額やフィブロの買収額についてはコメントを控えた。モルガン・スタンレーで同氏の同僚だったニック・エリオット氏とトーマス・ファンク氏もパートナーとしてフィブロに加わる。

アラブ諸国による禁輸

  1901年にフィリップ・ブラザーズとして創業されたフィブロは、金属や化学製品などの商品を取引していた。アラブ諸国による禁輸で原油価格が高騰し、米国の製油所への原油供給が逼迫(ひっぱく)した73年に原油取引事業に参入した。

  フィブロの原油トレーダーだった故リッチ氏は、米国が経済制裁を科していたイランと原油を取引し、起訴を免れるため米国を逃れることになった。現在PBFエナジーの会長を務めるオマリー氏は2014年のインタビューで、フィブロで勤務し始めたころの様子について懐かしい思い出だとして、次のように振り返っている。

  「フィブロで勤務していたのは主に欧州出身者で、数世紀とは言わないまでも数十年にわたって一族で金属を取引してきた経験があった。非鉄金属では銅や鉛、亜鉛。鉄鋼や鉄鉱石、コークスや石炭などあらゆる商品だ。彼らは並外れた人たちだった。市場で何が起きているかを理解する私の能力はフィブロで受けた教育のおかげだと信じている」。

  オクシデンタルの広報担当者、メリッサ・ショーブ氏は電子メールで、グリーンシールズ氏が「フィブロ」という名称の全使用権も買収したと述べた。

原題:Legendary Trading Firm Phibro Gets New Life After Purchase(抜粋)

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