コンテンツにスキップする

米アップルCEO:「世界経済の経験したことのない極端な状況」懸念

米企業としては史上最高の四半期利益を発表した最高経営責任者(CEO)を夜眠れなくさせることは何だろうか。アップルのティム・クックCEOにとってはそれは「世界中に広がっている経済的難局」だという。

  クックCEOは26日、決算発表後の電話会議で四半期決算の主要部分に一通り触れた直後、「当社を取り巻く世界的な乱気流を考えると、特に今回は偉業を成し遂げた」と述べた。

  昨年8月に中国が突然、事実上の人民元切り下げに踏み切って以来、投資家の間では中国経済がハードランディングしかねないと懸念されている。ただ、クックCEOはこうした懸念を和らげることは何も言わなかった。同CEOは昨年夏の中国での業績が他社とは違いかなり好調だったと述べた一方、今後の見通しはさほど明るくないことを示唆した。

  同CEOは「これらの記録的業績にもかかわらず、今月に入って大中華圏で経済の軟調な兆しが見え始めた。特に香港で顕著だ」と指摘した。アップルの他の主要市場であるブラジルやロシア、日本、カナダ、東南アジア、トルコ、ユーロ圏も景気減速や商品相場の下落、通貨安の影響に見舞われている。

  同CEOは「海外の厳しいマクロ経済環境を考えれば、当社の業績は特に素晴らしいものだ」と述べ、「どこを見てもかつて経験したことのないような極端な状況を目にしている」と語った。

  売上高の約3分の2を米国外で稼ぐアップルにとってこれは小さい問題とは言えない。ドル高が海外収入を目減りさせており、クックCEOはポンドやユーロ、カナダ・ドル、オーストラリア・ドル、メキシコ・ペソ、トルコ・リラ、ブラジル・レアル、ロシア・ルーブルの下落に伴う悪影響に特に言及した。

原題:Tim Cook: We’re Seeing ’Extreme Conditions Unlike Anything We’ve Experienced Before’ in the Global Economy(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE