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原油下落が利益消し去る-米ノースダコタ州の小規模製油所のケース

  • ダコタ・プレーリーなど小規模製油所、シェールブーム崩壊で打撃
  • 潜在顧客の操業停止でディーゼル油の市場と精製マージン大幅に縮小

米国で7年ぶりに新設された製油所の発想は単純だった。シェール企業から割安な原油を買い入れ、原油採掘に利用されるトラックやリグ(掘削装置)向けのディーゼル油に精製した上で、シェール企業に売り戻して手っ取り早く利益を稼ぐというものだ。

  そして今、シェールブームの崩壊が、操業にさえ至っていない、ティーポットと呼ばれるこれら小規模製油所の建設ブームを脅かしつつある。昨年5月に操業を開始したダコタ・プレーリー・リファイニングが製油所を建設していた2014年当時には、同社は米国内で最も安値で原油を購入し最も高値でディーゼル油を販売できる可能性があった。しかし、原油価格下落を背景に潜在顧客が相次いで操業を停止し、ディーゼル油市場とかつてディーゼル油が生み出していた高い精製マージンは大幅に縮小した。

Falling Rigs Kill Diesel Premium

  ダコタ・プレーリーがノースダコタ州ディキンソンで製油所の操業を開始する準備を進めていた14年秋には、同州のバッケンシェール層近辺のディーゼル油価格はこの地域で生産される原油の価格を1バレル当たり100ドル上回っていた。現在では16ドル高いだけだ。

  エナジー・アスぺクツの石油製品調査責任者、ロバート・キャンベル氏は「ディーゼル油を大量に精製し、ガソリンはほとんど精製しない製油所の運営は、今では最も望まれないことだ」と指摘。ディーゼル油市場は世界的に軟化し、特定の国内市場の需要も後退しているため「ダブルパンチだ」と述べた。規模のより大きい製油所は遠方の顧客に販売するためのパイプラインと貯蔵施設を保有しているが、ダコタ・プレーリーはそうした施設は保有しておらず、ディーゼル油の代わりに自動車用ガソリンを製造する設備も整っていない。

  キャンベル氏は「これらの製油所には代替市場がなく、輸出競争力もあまり強くない。そのため、かなり行き詰まっている」との見方を示した。  

原題:How the Oil Bust Wiped Out One North Dakota Oil Refiner’s Profit(抜粋)

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