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1月27日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ドルは狭いレンジで推移-市場は金融政策織り込み済み

為替トレーダーらは、米金融当局の認識をはっきりと理解してい る。米連邦公開市場委員会(FOMC)は、7年間にわたる前例のない 刺激策を終えて以来、初めてとなる政策金利についての決定を示し、そ れに対し為替市場はほとんど反応を見せなかった。

ドルの主要10通貨のバスケットに対する動きは、FOMCの政策決 定日としては2014年6月以降で最も狭いレンジとなった。FOMCは27 日、市場の予想通り政策金利の据え置きを決定。声明では「世界の経 済・金融情勢を注視している」とした上で、利上げの動きは経済の見通 しに左右されるとあらためて説明した。

エドワード・ジョーンズのストラテジスト、トム・カースティング 氏は「FOMCがきょう示したのは、市場や投資家が既に分かっていた ことへの同意もしくは補強だ。つまり、かなりの不確実性が存在すると いう状況だ」と指摘した。

中国の景気減速が世界の成長を抑制するとの懸念が広がる中、金融 市場では年初以降、ボラティリティの高い状態が続いている。一方で米 経済は、2008年以来の低水準にある失業率を含めて改善の兆しを見せて おり、金融当局は海外のリスクと国内の圧力とのバランスという点でジ レンマに直面している。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%上昇。 FOMC声明が発表された午後2時からほぼ変わっていない。同指数は この日、1244.91と1250.28の間で推移した。

ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.0893ドル。円は0.2%下 げて1ドル=118円68銭。

今年に入り株式、債券、為替の市場ではボラティリティの高い状態 が続き、3つの市場全てでボラティリティの指数は9月以来の高水準に 上昇。FOMCはこの日の声明で、経済見通しに対するリスクは「均衡 している」との文言を削除した。

フランクリン・テンプルトン・インベストメンツの債券政策委員会 の共同委員長、マイク・マテラッソ氏は「FOMC声明は、現在見られ る不確実な要素の一部とボラティリティを確かに認識している」とし、 「バランスの取れた内容だが、どちらかと言えば若干ハト派寄りだ。少 なくとも債券に関しては、市場の反応はかなり抑えられている」と述べ た。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、トレーダーらは3月会 合での利上げ確率を19%として織り込んでいる。27日の政策決定前の段 階では29%だった。この算出は次の利上げ後に実効FF金利が新たな目 標レンジの中央になるとの仮定に基づく。

声明によればFOMCは引き続き「緩やかな」ペースでの利上げを 予想し、それが景気拡大やより力強い雇用市場を支えると認識してい る。ブルームバーグがまとめたアナリスト85人の調査の中央値では、昨 年10-12月(第4四半期)の米国内総生産(GDP)速報値は前期 比0.8%増と、7-9月(第3四半期)の2%増からの減速が見込まれ ている。

原題:Currency Traders Take Pass on Fed Volatility as Policy Priced In(抜粋)

◎米国株:反落、FOMC後に上げを消す-アップルとボーイング安い

27日の米国株式相場は反落。最近の金融市場の混乱の中で、連邦公 開市場委員会(FOMC)は政策スタンスに目立った変更を加えなかっ た。アップルとボーイングは業績見通しを嫌気されて下落した。

原油価格の上昇も米国株の反落を止めることはできなかった。ボー イングは14年ぶりの大幅安。アップルの下げは過去2年で最大となっ た。一方、バイオジェンとキャピタル・ワン・ファイナンシャルは大き く上昇。いずれも決算が予想を上回った。通常取引の終了後に決算を発 表したフェイスブックは時間外取引で上昇した。

S&P 500種株価指数は前日比20.68(1.1%)下げて1882.95で終 了。この日のレンジは0.7%高から1.6%安。ダウ工業株30種平均 は222.77ドル(1.4%)安い15944.46ドル。

ロバート・W・ベアードのチーフ・ポートフォリオ・ストラテジス ト、ブライアン・ラウシャー氏(ニューヨーク在勤)は「声明が発表さ れる前の市場は、景気減速を示すデータや市場のボラティリティ、中国 経済への認識を当局が示す、あるいはややハト派寄りのトーンになる可 能性を織り込もうとしていたが、実現しなかった」と述べた。

FOMCはフェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジ を0.25-0.5%で据え置いたと発表した。「緩やか な」ペースで借り入 れコストを引き上げるとの見通しを維持する一方、世界経済や市場動向 がどのように米国の見通しに影響するかを注視していく方針も示した。

今年は年初から中国の景気減速と原油安を発端とする世界経済への 不安感で株式相場が下落し、米国株だけでも時価総額にして最大2 兆4000億ドルが消失した。S&P500種はこのままいけば1月として は2009年以来の大幅下落となる。アップルやボーイングの決算は中国不 安の解消にはつながらなかった。

朝方はアップルとボーイングを中心に売られ、米国株はFOMC発 表前の時点ですでに荒っぽい値動きとなっていた。エネルギー株は午前 終盤の取引で、原油価格の上昇につれ高となった。銀行株は前日に続い て上昇していたが、FOMC後に上げを失う展開。

BB&Tウェルス・マネジメント(アラバマ州バーミングハム)の シニアバイスプレジデント、ウォルター・ヘルウィグ氏は「FOMC声 明に対する最初の反応として、買い手だった投資家は様子見に回った」 と指摘。「声明はタカ派的色合いを強めなかった。投資家の期待は裏切 られた」と述べた。

米金融当局はこれまで、利上げの軌道は経済の進展次第だと強調し ている。この日発表された統計では、12月の米新築住宅販売が10カ月ぶ りの高水準。年間ベースでは2007年以来の最高となった。前日に発表さ れた1月の消費者信頼感指数は3カ月ぶりの高水準だった。

決算シーズンが佳境を迎え、S&P500種採用企業のうちこの日 は32社以上が10-12月期の業績を発表する。これまでに発表済みの決算 に基づくと、79%で利益が予想を上回り、約半数で売上高が予想を超え た。

株式市場の関心は原油価格の方向性にも向けられている。今年に入 り、S&P500種は原油相場と同じ方向に動いており、両者の相関性 は2011年以来の高さとなった。

S&P500種のセクター別では10指数のうち8指数が下落。アップ ルへの売りで情報技術が2.5%下げた。電気通信サービスと公益事業は 上昇。

銀行株は続伸。金利上昇が増益につながるとの観測から、過去4営 業日で3日目の上昇となった。キャピタル・ワンは4.8%高で引けた。

原題:U.S. Stocks Fall After Fed Stands Pat as Apple, Boeing Lead Drop(抜粋)

◎米国債:2年債が3日続伸、FOMC緩やかな利上げペース示唆

27日の米国債市場では2年債が3日続伸。米連邦公開市場委員会 (FOMC)は26、27 両日に開催した定例会合後の声明で政策金利を 据え置き、「緩やかな」ペースで借り入れコストを引き上げるとの見通 しを維持する一方、 世界経済や市場動向がどのように米国の見通しに 影響するかを注視していく方針も示した。

FOMCの声明発表を受けて株式が売られるにつれ、国債利回りは この日の高水準を離れた。FOMCは市場の予想通り、フェデラルファ ンド(FF)金利誘導目標のレンジを0.25-0.5%で据え置いた。 FOMCは声明で「委員会は世界の経済・金融情勢を注視しているほ か、そうした情勢が労働市場やインフレ、また見通しのリスクバランス に対してどのように影響するか精査している」と述べた。

FOMC声明を受けて市場では、3月にも追加利上げが実施される との見通しが後退した。FOMCは先月、事実上のゼロ金利を解除し た。原油価格や世界の株式相場が1月に下落し、国債の強気派は金融当 局が利上げペースを減速させるさらなる兆候を探していた。FOMCメ ンバーが示した予測では年内4度の利上げが見込まれていた。

オッペンハイマーファンズ(ニューヨーク)のシニア・クライアン ト・ポートフォリオマネジャー、アイラ・ジャージー氏は声明が世界動 向に言及したことについて、当局が「年内4度の利上げを達成するに は、世界の成長見通しと世界市場が近く安定を取り戻す必要があること を示唆する」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、政策金利の変動に敏感な2年債利回りは1ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)下げて0.83%。同年債(表面利 率0.75%、償還期限2018年1月)価格は1/32上げて99 26/32。

10年債利回りは約2%。先週は1.94%と、昨年10月以来の低水準を つけた。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、トレーダーらは3月利 上げの確率を19%として織り込んでいる。FOMCの声明発表前は29% だった。先物市場の動向によればトレーダーは年内1度の利上げを織り 込んでいるが、これはFOMC声明発表後もほとんど変化しなかった。

コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツのシニア・ポー トフォリオ・マネジ ャー、ジーン・タヌッツォ氏(ミネアポリス在 勤)は「金融政策当局は世界的な環境や金融市場、インフレ期待にかか る圧力を認識していることを、必要最小限に抑えて市場に伝えた」と述 べた。

原題:Treasuries Fall as Fed Holds Rates, Cites Gradual Pace of Boosts(抜粋)

◎NY金:上昇、FOMCは世界経済の影響を注視すると表明

27日のニューヨーク金相場は米連邦公開市場委員会(FOMC)の 声明発表後に上昇。FOMCは世界経済や市場動向がどのように米国の 見通しに影響するかを注視していく方針を示した。

BMOキャピタル・マーケッツの商品トレーディング担当ディレク ター、タイ・ウォン氏は電話インタビューで、「今回の声明はタカ派的 ではなかったという安心感が全体的に広がっているようだ」と指摘。 「金は影響を免れて上昇している。さらに買い進んでいく好機だ」と述 べた。

ブルームバーグのデータによると、ニューヨーク時間午後2時59分 現在、金スポット相場は前日比0.7%高の1オンス=1127.42ドル。一時 は0.4%下げる場面もあった。

原題:Gold Advances as Fed Says Officials Will Monitor Global Impact(抜粋)

◎NY原油:大幅続伸、在庫は全米で増加もクッシングでは減少

27日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物が大幅続伸。米国全体での原油在庫 は1930年以来の高水準に増加したものの、米石油受け渡し拠点であるオ クラホマ州クッシングでの在庫減少が好感されて買いが入った。WTI 原油は今月付けた安値からの値上がりが20%を超え、いわゆる「強気相 場」に入った。

みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレ クター、ボブ・ヨーガー氏は「クッシングの減少幅は米国石油協会 (API)統計での減少幅より大きく、連続増加は11週で止まった」と 指摘。「全米での在庫増は800万バレルを超えたものの、クッシングの 減少に圧倒された」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日 比85セント(2.70%)高い1バレル=32.30ドルで終了。ロンドン ICEのブレント3月限は1.30ドル(4.1%)上昇し33.10ドルで引け た。

原題:Crude Rises as Cushing Supply Drop Overshadows U.S. Increase(抜粋)

◎欧州株:上昇、取引終盤に下げ消す-原油反発でエネルギー株に買い

27日の欧州株式相場は続伸。原油相場の反発でエネルギー銘柄が買 われ、取引終盤に下げを解消した。一部の企業決算が失望する内容だっ たことを受け、株価水準を見直す動きもあった。

米エネルギー情報局の週間在庫統計で、同国最大の原油貯蔵施設で 在庫が減ったことが明らかになり、原油相場が上昇に転じた。英蘭系石 油会社ロイヤル・ダッチ・シェルはロンドン市場で2.9%上昇。同社株 主から英BGグループ買収の承認を得たことが買い材料。BGは3.5% 値上がりした。一方、ドイツの化学メーカーBASFは1.8%安。原 油・ガス価格下落で2015年第4四半期に6億ユーロの評価損を計上し た。

指標のストックス欧州600指数は前日比0.3%高の340.24で終了。一 時は1%下げた。月初来では7%下げており、このまま行けば昨年8月 以来の大幅安となる。同指数の株価収益率(PER、予想収益ベース) は約14.6倍と、過去1年余りで最も低い。

コメルツ銀行のグローバル株式担当エコノミスト、ピーター・ディ クソン氏は「先行きを誰も確信できず、予想を打ち出すほど勇気を持っ た者もいない」と発言。「決算シーズンもそれほど支援要因とはならな いだろう。米当局のこの日の決定が極めてハト派的なら、底を打つ可能 性もある。少なくとも熟考しバリュエーションを見直すための時間がと れる」とも述べた。

この後には米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定が控える。投 資家らは1月の市場混乱が米当局の利上げ方針に影響を及ぼすかの手掛 かりを見極めようとしている。市場で織り込む米利上げ確率は1月がゼ ロ、3月は25%だ。

個別銘柄では、スイスの医薬品メーカー、ノバルティスが3.7%下 落。第4四半期の利益と売上高がいずれも予想を下回った。スウェーデ ンの通信機器メーカー、エリクソンは6.3%値下がり。第4四半期の利 益率がアナリスト予想に届かなかった。

原題:Europe Shares Rise in Late Trade as Oil Boosts Energy Companies(抜粋)

◎欧州債:ドイツ国債、ほぼ変わらず-FOMC決定を控え

27日の欧州債市場では、ドイツ国債がほぼ変わらずとなった。10年 債は前日まで続伸していたが、この日は失速した。この後に控える米連 邦公開市場委員会(FOMC)の決定が注目されている。

イタリア10年債と同国の銀行株は一時の上げを消した。同国政府と 欧州委員会が合意した銀行の不良債権処理計画では、金融システムの健 全性を回復するには不十分との懸念が強まったことが背景にある。イタ リアの銀行株は1週間以上にわたり荒い値動きを続けている。

中国市場と商品相場の混乱が昨年12月に利上げした米当局の引き締 め路線に影響を及ぼすかを見極めるため、市場の関心はFOMCに移り つつある。

DZバンク(フランクフルト)の主席市場ストラテジスト、ダニエ ル・レンツ氏は「原油相場が1月に急落したことを考慮し、FOMCの 語調は12月よりもハト派的となり得るとみている」と述べ、米当局が年 内に2回以上の利上げを行う公算は小さいとの見方を示した。「米当局 がそうした方向にあれば、欧州債への支援要因となるだろう」と語っ た。

ロンドン時間午後4時4分現在、欧州債の指標とされるドイツ10年 債利回りは前日比ほぼ変わらずの0.45%。一時は0.42%と、昨年5月5 日以来の低水準を付けた。前日までの2営業日では4bp下げた。同国 債(表面利率0.5%、2026年2月償還)価格は100.5となった。

イタリア10年債利回りもほぼ横ばいの1.51%。今月7日以来の低水 準となる1.47%まで下げる場面もあった。

原題:German Bonds Halt Two-Day Gain Before Yellen Takes Center Stage(抜粋)

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