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債券反落、高値警戒感や日銀会合見極めで慎重-フラット化の反動売り

更新日時
  • 先物は5銭安の149円53銭で終了、新発30年債利回り1.175%まで上昇
  • 2年債入札結果:最低落札価格は予想上回る、応札倍率は上昇

債券相場は反落。明日に日本銀行の金融政策決定会合の結果発表を控える中、高値警戒感の強まりを背景に売りが優勢となった。市場参加者からは、前日に30年や40年などの超長期ゾーンを中心にフラット(平たん)化が進んだ反動の売りとの見方が出ていた。

  28日の長期国債先物市場で中心限月3月物は、前日比変わらずの149円58銭で始まり、いったん1銭高の149円59銭を付けた。その後は水準を切り下げ、149円44銭まで下落。午後の2年債入札結果発表後に下げ幅を縮め、結局5銭安の149円53銭で引けた。前日は149円67銭と過去最高値にあと5銭まで接近する場面があった。

  JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、「2年債入札は強い結果」と指摘。債券相場については、「これまで金利低下のスピードが速かったので調整の動きとなっている。昨日に30年債や40年債利回りの低下スピードが速く、強かった地合いの反動だろう」と説明した。日銀決定会合で「追加緩和があるのか、ないのかが焦点。株式市場でも本格的に追加緩和期待で盛り上がっているわけではない」と話した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の341回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.22%で始まり、0.225%に上昇。0.22%に戻した後、再び0.225%を付けている。2年物の360回債利回りは1bp高いマイナス0.02%で開始し、入札後はマイナス0.035%まで低下した。

  超長期債が売られた。新発20年物の155回債利回りは0.5bp高い0.91%で始まり、その後は0.925%まで上昇。前日に1年ぶり低水準を更新した新発30年物の49回債利回りは1bp高い1.155%で始まった後、午後に入って1.175%まで上昇。その後は1.17%で推移した。前日に1年ぶり低水準を付けた新発40年物の8回債利回りは3.5bp高い1.305%に上昇している。

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  みずほ証券の辻宏樹マーケットアナリストは、「債券市場自体は、明日の決定会合を前に持ち高調整が主体の動き。ここもと、ブルフラットニングが進行していたことから、その反動の動きが出ている。特に何か材料があるということではないだろう」と説明した。

2年債入札

  財務省が今日発表した表面利率0.1%の2年利付国債(361回債)の入札結果によると、平均落札利回りがマイナス0.018%と、前回に続いて過去最低を更新。最低落札価格は100円23銭と市場予想を5厘上回った。最高落札利回りはマイナス0.014%と前回に続いて最低更新。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.84倍と、前回の4.72倍から上昇した。

  みずほ証の辻氏は、「2年債入札は強い結果だった。基本的には需給の逼迫(ひっぱく)感がある中で、波乱は起こりづらかったといえる」と分析した。

  日銀はこの日から、29日まで金融政策決定会合を開催する。ブルームバーグが今回会合に向けて行った調査によると、エコノミスト42人のうち、追加緩和を予想したのは6人だった。

  ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、「日銀会合を控えて動きづらいが、金利水準だけ見れば、相場は高値圏だけに売りが出てもおかしくない。イールドカーブをさらにフラット化させるほど買い進むのもタイミング的に難しい」と話した。「追加緩和の可能性は排除できないが、基本的に現状維持を予想。追加緩和が債券にどの程度織り込まれているのかは、結果発表後の反応を見るまで分からない」と述べた。

  前日の米国債相場は横ばい圏。10年債利回りは1bp上昇の2.00%程度で引けた。一時2.05%に上昇したが、米連邦公開市場委員会(FOMC)が早期の利上げに慎重な姿勢を示したと受け止められ、水準を戻した。一方、米国株相場は業績懸念などを背景に下落。S&P500種株価指数は同1.1%下げた。

  ドイツ証の山下氏は、「FOMC声明は想定された範囲内でハト派的だった。米2年金利などの動き見ると3月利上げに懐疑的な見方が強まった印象」と指摘。ただ、「景気認識が12月より若干ネガティブになるのは10-12月期国内総生産(GDP)の減速を考えても明らか。結論としては金利の緩やかな引き上げが正当化されるとなっている以上、3月利上げのオプションは残っている」との見方も示した。

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