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米アップル:2003年以来の減収を予想-アイフォーンの伸び鈍化

更新日時
  • 15年10-12月期のアイフォーン販売は予想に届かず
  • 中国で軟調な状況が見られ始めているとマエストリCFOは指摘

米アップルは26日、1-3月(第2四半期)決算で10年余りで初の減収を見込んでいることを明らかにした。スマートフォン市場が飽和状態になりつつあり、中国での事業拡大では同社の成長維持にもはや不十分であることが浮き彫りになった。

  アップルの26日の発表文によると、1-3月期売上高は500億-530億ドル(約5兆9200億-6兆2800億円)となる見通し。四半期ベースの減収は2003年以来となる。アナリスト予想平均は555億ドル。昨年10-12月(第1四半期)は全体の売上高と「iPhone(アイフォーン)」の出荷が予想に届かなかった。アイフォーンは成長の限界に達し、中国への進出では他地域の伸び悩みを相殺できないとの懸念が強まった。同社の株価は過去半年で20%下落している。

  アップルの10-12月期純利益は184億ドル、売上高は759億ドルと、依然として高い収益力だが、同社は世界でのスマートフォンの急速な普及からもはやあまり大きな恩恵を受けていない。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は中国事業を拡大し、「アップルウオッチ」などの新製品やサービスで事業の幅を広げているものの、アイフォーンへの収益依存が強く需要鈍化の影響を受けやすい状況にある。

  アイフォーンに加えて他の製品ラインも失速している。10-12月期のタブレット端末「iPad(アイパッド)」販売は1610万台(アナリスト予想1730万台)、パソコン「マック」は531万台(同580万台)にそれぞれ減少した。アイフォーン販売は7480万台に増加したが、アナリスト予想平均の7500万台を下回った。

  アップルの株価は決算発表後の時間外取引で2.2%安。通常取引終値は前日比0.6%高の99.99ドルだった。

Apple's Revenue Growth

  ルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)は、同社が世界の「極めて異なる」経済環境から影響を受けていると述べ、香港を中心に中国で軟調な状況が見られ始めていると指摘。ブラジルとカナダ、日本、ロシアも鈍化の兆しが表れていると述べ、「リセッション(景気後退)に陥っている国は多い」と付け加えた。

  アップルはドル高も痛手になっており売上高の目減りを招いていることを明らかにした。2014年第4四半期当時の100ドルの売り上げは、為替レートの変化で現在は85ドル相当にとどまるという。

  15年10-12月期1株利益は3.28ドルだった。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は、1株利益が3.23ドル、売上高が765億ドルだった。アップルは新型アイフォーン「6s」と「6sプラス」の中国での発売時期を従来製品より早めたため10-12月期の売り上げに弾みがついた半面、今年1-3月期の売り上げには打撃となる恐れもある。大中華圏の10-12月期総売上高は14%増の184億ドルに達した。クックCEOは中国の景気減速をよそに同国での投資を継続する考えを示し、「中国に関しては引き続き強気だ」と強調した。

  10-12月期の粗利益率はほぼ横ばいの40%だった。1-3月期は39-39.5%を見込む。10-12月期は現金および現金同等物が約2160億ドルに増加した。

原題:Apple Forecasts First Sales Drop Since 2003 as IPhone Slows (2)(抜粋)

(クックCEOのコメントを追加し、時間外取引の株価を更新します.)
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