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欧州債:総じて上昇、マイナス利回り全体の3分の1に-ECB期待で

  • 2年物と5年物の独債利回りはこれまでの最低-質への逃避で
  • インフレ目標達成の成否はECBの信頼性に関わる-ドラギ総裁

26日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が総じて上昇。欧州中央銀行(ECB)が緩和策を拡大するとの観測を背景に、域内で利回りがマイナス圏の国債は全体の3分の1近くとなった。

  このような相場動向は、ECBの3月会合をにらんで市場でポジションが形成されている状況を反映している。昨年12月の会合前にも同様の動きが見られた。トレーダーは当時、一段と積極的な緩和拡大を見込んでいた。

  ドラギ総裁は先週、緩和拡大を示唆。これを受けて市場では、ECBが3月までに中銀預金金利を0.1ポイント引き下げるとの見方が完全に織り込まれた。総裁は25日、物価安定の責務を果たすことは最重要だとし、必要なら行動する方針に変わりはないとあらためて表明した。

  ドイツ国債は上昇し、2年物と5年物の利回りが過去最低を付けた。原油相場が一時下げたほか、中国株が1年1カ月ぶりの低水準に沈んだことを背景に、比較的安全とされる国債需要が高まった。

  ノルデア銀行のチーフストラテジスト、ヤン・フォンゲリッヒ氏(ヘルシンキ在勤)は「ドラギ総裁が緩和拡大を示唆した」ことが欧州債を支えていると発言。「ボラティリティは高く、現在は原油価格がほぼ全ての市場を誘導する様相となっている」とも述べた。

  ブルームバーグ・ユーロ圏ソブリン債指数の構成銘柄(総発行残高6兆3500億ドル)のうち、利回りがマイナスの国債は約3分の1。このうち1兆ドル余りはECBの中銀預金金利であるマイナス0.3%を下回っている。

  ロンドン時間午後5時現在、欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.45%。同国債(表面利率0.5%、2026年2月償還)価格は0.25上げ100.53。独10年債先物の価格は162.03と、1990年にさかのぼるデータ上で最高となった。

  ドイツ国債の2年物利回りはマイナス0.457%、5年物利回りはマイナス0.254%までそれぞれ下げた。オーストリアとオランダの2年物国債利回りもこれまでの最低を付けた。

  フランス10年債利回りは3bp低下の0.75%。昨年5月以来の低水準となる0.74%に達する場面もあった。同年限のオーストリア国債利回りも3bp下げて0.68%。

German Yields Drop to Record Lows

原題:Third of Euro Bond Yields Go Negative on Draghi Stimulus Bets(抜粋)

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