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米スプリント株主に安心感、現金収支改善と契約者増で-株価急伸

更新日時
  • 現金等残高、ほぼ12%増加の22億ドル
  • 赤字幅はアナリスト予想より小幅、通期見通しを上方修正

米携帯電話サービス4位、スプリントの2015年10-12月(第3四半期)決算では赤字幅がアナリスト予想よりも小幅だった上に現金収支が改善した。業績回復への道筋がやや明確になったことから、この1週間、戦々恐々としてきた投資家や債券保有者に安心感が広がった。

  10-12月期の現金等残高はほぼ12%増加の22億ドル(約2600億円)。これを好感して26日午前の米金融市場ではスプリントの株式と債券が急伸し、20日の急落から持ち直した。

Shoring Up

  26日の同社発表によると、第3四半期の純損失は1株当たり21セント。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は26セントの赤字だった。一方で売上高と契約者総数の伸びは予想に届かなかった。スプリントは2016年度のEBITDA(利払い・税金・ 減価償却・償却控除前利益)を77億ー80億ドルと予想。従来予想の68億ー71億ドルから上方修正した。

  債券調査会社ギミ・クレジットのアナリスト、デーブ・ノボセル氏は、今回の決算は最高とは言えないものの投資家の不安緩和に寄与したと指摘。「短期的に流動性に全く問題ないことは好材料だ」と述べた。

  スプリントの26日終値は18.7%高の2.99ドル。金融取引業規制機構(FINRA)の債券価格報告システム、トレースによると、2023年償還債(表面利率7.875%)の価格はニューヨーク時間26日午後0時45分現在、額面1ドルに対し1セント上昇の67.5セント。一時は2014年11月以来で最大の値上がりとなり、71.7セントに達した。

  • 売上高は81億1000万ドル、アナリスト予想平均の82億4000万ドルを下回る。
  • 契約者数は50万1000人増、アナリスト5人の予想平均は52万1000人増だった。
  • ユーザー当たり売上高平均は52.48ドル。アナリスト予想は52.26ドルだった。

  同社は20億ー25億ドルの経費削減策も目指している。その一環として、2500人を削減する計画だと事情に詳しい関係者が25日に述べていた。第3四半期の経費は前年度同期比で28%減少した。

原題:Sprint Investors Reassured by Gains in Cash, Subscribers (4)(抜粋)

(アナリスト発言や株価を追加して更新します.)
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