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与信急増重し、米利上げ継続なら不動産に打撃-脱「香港」急ぐ投資家

  • 香港株と香港ドルに対する売りが膨らみ投資家が動揺
  • 「香港はプレッシャーの波に直面」と大和キャピタルの頼志文氏

急成長が続いた中国経済への玄関口として繁栄を謳歌(おうか)してきた香港だが、本土の景気悪化に伴いその吸引力を失いつつある。中国経済は昨年、1990年以来の低成長にとどまり、世界の投資家は脱「香港」を急いでいる。

  香港株の指標、ハンセン指数は年初来で13%下落。交銀国際の劉雅瀚(アルフレッド・ラウ)アナリストによれば、香港の住宅価格は昨年9月のピークから8%下げ、今年は最大30%値下がりしそうだ。香港ドルの米ドルとのペッグ(連動)制は圧力にさらされ、短期金利が急上昇した。輸出が減少し、高額の買い物を楽しんでいた中国本土からの観光客も少なくなっている。

Going up

  大和キャピタル・マーケッツ(香港)の日本を除くアジア担当チーフエコノミスト、頼志文(ケビン・ライ)氏は「香港はプレッシャーの波に直面している」と指摘し、1997ー98年のアジア通貨危機時より「現状の方が悪い可能性がある」と述べた。

  頼氏が特に懸念しているのが過去5年間の与信急拡大だ。中国企業が香港での借り入れに走り、香港の銀行が「大規模なレバレッジとエクスポージャー」を抱えていると分析。大和は2005年以降で香港に2370億米ドル(約28兆円)という資金が流入したと推計している。

  香港の経済・金融コンサルティング会社エコゴノシス・アドバイザリーのアンドルー・フレリス最高経営責任者(CEO)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げを続ければ「香港の不動産市場が駄目になるだろう」との予想を示した。通貨ペッグに伴い、FOMCが利上げすれば香港の政策金利も引き上げられ、住宅ローン金利も上昇する。

Defending the peg

原題:Hong Kong Feels Squeeze of Slowing China and Rising Rates (1)(抜粋)

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