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中国株バリュエーションへの圧力、金融危機時上回る-ドイツ銀

今年の金融市場を支配しているリスクオフ環境の主役を演じているのは、中国経済のハードランディング懸念であり、世界2位の経済大国の株式相場が特に厳しい状況になっているのは驚くべきことではない。人民元ベースで上海総合指数は年初来でほぼ17%下落と、MSCI世界指数の7.5%安と比べても下げの大きさが目立つ。

  ドイツ銀行の中国株担当チーフストラテジスト、常宇亮氏は香港証券取引所に上場する中国本土株(H株)について、「現在の圧迫されたバリュエーション(株価評価)水準では、投資家は中国がハードランディングするシナリオもしくは、あるいはそれに加え、大幅な人民元下落の相当の可能性を織り込んでいるかもしれないと考えている」と記した。

  同氏はMSCI中国指数フォワード(12カ月物)の株価純資産倍率(PBR)が、米国預託証券(ADR)を除いたベースで現在1倍になっているとし、2008年10月の金融危機時や11年10月の欧州ソブリン債危機時、13年6月に中国で起きた銀行間市場逼迫(ひっぱく)時より低い水準だと説明した。

  その上で、高水準の予想ボラティリティ(変動性)や空売りに触れ、中国株がテクニカル的に売られ過ぎとなっているとも指摘。総体的に見て現時点で中国株が特に敬遠されているとの結論は避けられないが、常氏は「近いうちにハードランディングが起きる可能性が非常に高いとは考えていない。圧迫されたバリュエーションが暗示するような現在の暗い市場期待に反して、上向きのサプライズの余地があるとみている」とコメントした。

原題:Deutsche Bank: Chinese Stocks Are More Distressed Than During the Financial Crisis(抜粋)

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