コンテンツにスキップする

米金融当局のモデルで今後1年間のリセッション確率は4%-ドイツ銀

  • 2016年は08年とは違うことを米利回り曲線は示唆
  • 成長鈍化で利上げ先送りへ、投資家の過度の悲観は不要とスロック氏

2016年の世界の株式相場は弱気相場まで数ポイントに迫る急落で始まった。これが今後の上昇局面の一時的停止にすぎないのか、あるいは米景気低迷の始まりなど何かもっと悪い事態の前兆なのか、多くの市場参加者が今、見極めようとしている。

  ドイツ銀行のチーフ国際エコノミスト、トルステン・スロック氏は楽観的な路線を取り、リセッション(景気後退)が差し迫る確率を現時点で1桁と示す経済モデルに注目する。それは米金融当局のいわゆるプロビット・モデルで、米国債の10年物と3カ月物の金利差を基に向こう1年間のリセッション入りの確率を測る。

  スロック氏は電子メールで、「米金融当局には現在の利回り曲線で将来のリセッションを予測する有用なモデルがある。今の10年物と3カ月物の金利を当局のプロビット・モデルに投入すれば、向こう1年のリセッションの確率は現在4%だ」と説明した。

relates to 米金融当局のモデルで今後1年間のリセッション確率は4%-ドイツ銀

  このモデルではリセッション確率は若干上向いているものの、以前のピーク時を引き続き大きく下回る水準にある。実際、リセッションの確率は07-08年に40%を超えて以降、20%を上回ったことはない。S&P500種株価指数は09年に底打ちして以降、100%余りの大幅上昇となっている。

  スロック氏は最近のリポートで、原油価格急落や中国景気減速、ドル高といった市場を悩ます多くの懸念材料に言及した上で、投資家には悲観的になり過ぎないよう警告。「結局のところ、米経済に打撃を与えている負の衝撃と株式相場で続く調整の影響で、今後数四半期に成長は鈍化するため、米当局は利上げを先送りするだろう。だが、今の状況は08年とは極めて異なる。08年にわれわれが心配した問題は今よりもはるかに長続きし広がりがあった」と指摘した。

原題:Here’s What the Fed’s ’Workhorse’ Recession Model Is Telling Us About the U.S. Economy(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE