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三井住友F:10~12月は17%増益-与信コスト改善や株式損益拡大

更新日時
  • 海外融資は増勢もアジア向けは鈍化傾向、税関連もプラス要因に
  • 第3四半期純利益はアナリスト予想を上回った-通期予想は据え置き

三井住友フィナンシャルグループの第3四半期(2015年10-12月)の連結純利益は前年同期比17%増の2381億円となった。低金利の影響などで資金利益は減少したが、与信コストの改善や株式等関係損益の拡大に加え、政策保有株などの売却方針決定に伴う繰り延べ税金資産計上の影響が利益を押し上げた。

  26日開示した4-12月期決算から中間利益を差し引いて算出した。第3四半期の純利益はブルームバーグが集計したアナリスト4人の予想平均値1924億円を上回った。16 年3月期の通期予想は7600億円を据え置いた。

  4-12月の9カ月間の純利益は同8.2%減の6262億円で、会社側の通期予想に対する進捗率は82%となった。

  JPモルガン証券の黒田真琴アナリストは、三井住友Fの通期業績は第3四半期までの進捗率などから「会社の計画通りに進む」とみており、残りの第4四半期が終わる時点でも「上方修正までは至らない」と予想する。今後の注目点としては株価下落など金融市場の混乱が与える影響や政策保有株の売却動向を挙げた。

アジア向け融資に変調

  三井住友Fは中期経営計画でアジア地域での事業拡大を目標に掲げている。業績を下支えしている海外融資は欧米などが引き継き堅調だったが、中国を中心としたアジア経済の減速で同地域向けは鈍化傾向にある。海外貸出金残高は、12月末で1970億ドルと1年前より約130億ドル増えたが、アジアは40億ドル減少した。 

  三井住友Fの10-12月の連結粗利益は前年同期比9.5%減の7058億円。資金利益は11%減の3371億円、国債売買益を含むその他業務利益が35%減の641億円だった。一方で役務取引等利益が1.9%増の2640億円となった。与信関係費用は215億円と半分に減り、株式等損益は201億円と7割増えるなど利益を押し上げた。

  みずほフィナンシャルグループは1月29日、三菱UFJフィナンシ ャル・グループは2月1日にそれぞれ決算を発表する予定。

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