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1月26日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:カナダ・ドルなど資源輸出国の通貨が上昇-原油反発で

26日のニューヨーク外国為替市場では、素材価格の持ち直しを手掛 かりに資源輸出国の通貨が値上がりした。

原油や金属、農産物の価格が上昇する中、カナダ・ドルや南アフリ カ・ランドが買われた。資源輸出国通貨はドルに対し、ここ5営業日は 全般的に上昇基調となっている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)の為替ストラテジスト、イア ン・ゴードン氏は「きょう資源国通貨を動かしている主な要因は、原油 が3-4%上昇している状況だ」とし、「株式相場も上げており、これ もそうした通貨を押し上げている」と続けた。

中国経済の減速懸念で同国での需要見通しが悪化する中、資源輸出 国の通貨は今月に入り大きく値下がりしたが、ここ1週間は下げ止まり の兆しを見せている。カナダ・ドルは先週の取引で一時、13年ぶり安値 付近に下げたが、その後は安定しつつある。また南アフリカ・ランドと メキシコ・ペソは今月付けた過去最安値から上昇している。

ニューヨーク時間午後5時現在、カナダ・ドルは米ドルに対し前日 比1.2%高の1米ドル=1.4118カナダ・ドル。ランドは0.9%上昇。ノル ウェー・クローネも0.7%値上がりした。ブルームバーグ商品指数 は1.4%上昇し、終値ベースで8日以来の高い水準となった。

モントリオール銀行の外為戦略グローバル責任者、グレッグ・アン ダーソン氏(ニューヨーク在勤)は「原油価格の急伸を受けてカナダ・ ドルが特に大きく上昇している」と指摘。カナダ・ドルなどには、リス ク資産に対する選好の強まりで買いが入っている。

ゲイン・キャピタル・ホールディングス傘下フォレックス・ドッ ト・コムのアナリスト、マット・ウェラー氏は、今月に入り資源国通貨 が大きく売られたのは、トレーダーが「ろうばいした」ためだとの見方 を示した。

ウェラー氏は「結局はリスクセンチメントの問題ということにな る」と指摘。「リスクを判断する上で注目される原油がきょう上昇し、 バレル当たり32ドルの水準に向かった」とし、結果としてカナダ・ドル やオーストラリア・ドル、ニュージーランド・ドルに波及効果があった と続けた。

原題:Commodity-Exporter Currencies Strengthen With Crude Oil’s Bounce(抜粋)

◎米国株:反発、ダウ平均は7週間ぶり大幅高-決算や原油高を好感

26日の米株式相場は反発。ダウ工業株30種平均は約7週間ぶりの大 幅高となった。3Mやコーチなどの決算が予想を上回り、買いが膨らん だ。原油相場の反発を背景にエネルギー銘柄も高い。

利益がアナリスト予想を上回ったプロクター・アンド・ギャンブル (P&G)や3M、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が上 昇。スプリントは19%の急伸。決算では赤字幅がアナリスト予想よりも 小幅だったほか、加入者が5四半期連続で増加した。通期利益見通しを 上方修正したコーチは2010年以来の大幅高。シェブロンが4%上げるな ど、エネルギー銘柄が上昇をけん引した。

S&P 500種株価指数は前日比1.4%上げて1903.63で終了。前日 は1.6%下げていた。ダウ工業株30種平均はこの日、282.01ドル (1.8%)高い16167.23ドルで終えた。ナスダック総合指数は1.1%上 昇。

ロバート・W・ベアードの機関投資家担当株式セールス・トレーダ ー、マイケル・アントネッリ氏は「この日の原油相場は非常に堅調で、 恐らく株式相場の上げはそれが原因だ。エネルギー市場の動向次第であ り、それはしばらく続いている。決算発表が増え始めたことも支援材料 になった可能性がある。原油相場は横ばい状態が1カ月続く必要がある が、まだそうはなっていない」と話した。

原油相場の急落で中国の景気減速が世界経済を圧迫するとの懸念が 強まり、S&P500種は1月としては2009年以来の大幅安となっている が、この日の上昇で一息ついた格好だ。予想を上回る決算や経済指標が 懸念緩和につながった。連邦公開市場委員会(FOMC)はこの日から 2日間の日程で定例会合を始めた。

FOMCは政策金利を据え置くと広く予想されているが、当局が今 年4回の利上げ軌道から離れつつあるかどうかを見極めようと、27日の 声明に注目が集まる。欧州や日本の中央銀行は先週、市場のボラティリ ティ緩和に向け景気刺激策を拡大する用意があることを示唆。リスク資 産への資金移動が促された。

米金融当局者は金利の軌道について、経済の進展次第であるとの認 識を強調している。この日発表された昨年11月の米主要20都市の住宅価 格は前年比での上昇ペースが前月より加速した。1月の米消費者信頼感 指数は前月から上昇し、3カ月ぶり高水準となった。景気や労働市場、 所得に関する見通し改善が示された。

FOMCが先月、ほぼ10年ぶりに利上げを実施して以来、S& P500種は8.2%下落している。今週の利上げ確率は依然低く、年初に 約50%だった3月の利上げ確率は25%未満に低下している。

景気の強さを占う上で企業収益にも注目が集まっている。既に第4 四半期決算を発表したS&P500種構成企業のうち80%で利益が予想を 上回り、50%で売上高が予想を上回った。500社全部のアナリスト予想 は6.3%減益と、1週間前の7%減益から上向いている。

ウェルズ・ファーゴ・アドバンテージ・ファンズのチーフ・ポート フォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ジェーコブセン氏は「強い住 宅指標は、米国が中国の景気減速とは無縁ではないもののその影響から はかなり隔離されていることを示していると思う。良い決算が続き、数 字が予想を上回れば、そして何よりも建設的な業績見通しが示されるな らば、中国市場からの影響を受けずに済む可能性がある」と指摘した。

3Mは4年ぶりの大幅高となり、工業株をけん引した。J&Jは11 年以来の大幅な上げ。

S&P500種のセクター別では10指数全てが上昇。前日は全指数が 下げていた。前日に最も下げがきつかったエネルギー株はこの日 は3.8%上昇。通信サービスや資本財、素材、金融の上げも目立った。

原題:U.S. Stocks Rise Amid Earnings as Energy Shares Rally (Correct)(抜粋)

◎米国債:利回りは月初来の低水準付近、FOMC会合が始まる

26日の米国債市場では利回りが月初来の低水準に迫った。米連邦公 開市場委員会(FOMC)はこの日、2日間にわたる金融政策会合を開 始した。市場の混乱やインフレ期待が過去最低付近にあることから、利 上げのペースは減速するとの見方が広がっている。

政策金利の変動に敏感に反応する2年債は続伸。この日は2年債入 札(260億ドル)が実施され、海外の中央銀行や投資信託を含む間接入 札者の落札全体に占める割合が2009年6月以来の最高だった。

ノバスコシア銀行の資本市場戦略責任者、ガイ・ヘーゼルマン氏は 「入札は好調だった」と述べ、「間接入札者が積極的に参加した。米国 債は主要20カ国(G20)の国債の中でも高い利回りに分類される安全逃 避先だ」と続けた。

ブルームバーグ米国債指数によれば、月間ベースの米国債リターン は1月に1.7%と、ここ1年で最も高い。株価下落や原油値下がりで米 国債への逃避需要が高まった。先物トレーダーの動向によれば、年内は 1度の利上げが織り込まれている。米金融政策当局者が12月に示した予 測では4度の利上げが示唆されていた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、2年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)下げて0.84%。今月20日には0.79%を付けていた。同年債 (表面利率1%、償還期限2017年12月)の価格は1/32上げて100 10/32。10年債利回りは1bp下げて1.99%。

米財務省が実施した2年債入札の結果は、最高落札利回り が0.860%となっ た。前回入札(12月28日)の最高落札利回り は1.056%と、2009年以来の最高。間接入札者の割合は57.9%、プライ マリーディーラーの割合は29.8%だった。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、2年債利回りは他の先 進18カ国を上回っている。

2年債と10年債の利回り格差は2008年以来の低水準をつけた。

ブルームバーグのまとめた先物データによれば、米金融政策当局が 6月会合までに利上げを決定する確率は44%織り込まれている。これは 昨年末の時点では約75%だった。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ債券ストラテジスト、 ガイ・リーバス氏は「政策当局者が懸念しているのは当然だ。国際金融 市場で資産価格の低下が続けば、当局は利上げを先送りする可能性が高 いだろう」と述べた。同氏は償還期限2年未満の米国債と現金の保有を 助言した。国債が恐怖感を背景に過度に買われており、利回りは第1四 半期末までに上昇するとの見方が理由だ。

原題:Treasury Yields Close to Lowest This Month as Fed Meeting Begins(抜粋)

◎NY金:続伸、2カ月ぶり高値-逃避需要や米利上げ後ずれ観測

26日のニューヨーク金先物相場は続伸。2カ月ぶりの高値をつけ た。アジア株が一段と下げたことを背景に安全への逃避需要が強まった ほか、次回米利上げの後ずれ観測も広がった。

オプションセラーズ・ドット・コム(フロリダ州タンパ)の創業 者、ジェームズ・コーディアー氏は電話インタビューで、「アジア株式 市場の総崩れは金にプラスに働くと考えられる」と指摘。「2016年に4 回の利上げが実施されるとの予想は、2回あるいは1回かもしれないと の見方に後退しつつあり、これが金の上昇につながっている」と述べ た。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日 比1.4%高の1オンス=1120.60ドルで終了。一時は1123.60ドルと、昨 年11月初め以来の高値をつけた。

銀先物3月限は2.2%上げて14.564ドル。ニューヨーク商業取引所 (NYMEX)のプラチナとパラジウムも上昇した。

原題:Gold at Two-Month High on Haven Demand as Bullion Miners Rally(抜粋)

◎NY原油:大幅反発、OPECとロシアが生産見直すとの観測

26日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物が大幅反発。イラクの石油相はクウェー ト市で開かれた会議で、サウジアラビアとロシアが減産反対の姿勢を軟 化させていると述べた。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「石油 輸出国機構(OPEC)とロシアが価格押し上げを目的に供給を減らす 方向で合意するという希望的分析がある」と指摘。「きょうの上げは恐 らく、複数の中央銀行が追加緩和に動くという期待からの買いもあるよ うだ」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日 比1.11ドル(3.66%)高い1バレル=31.45ドルで終了。ロンドン ICEのブレント原油3月限は1.30ドル(4.3%)上昇し31.80ドルで引 けた。

原題:Oil Rises Amid Talk That OPEC, Russia to Reconsider Production(抜粋)

◎欧州株:上昇、資源高い-決算好感でシーメンスとフィリップスに買い

26日の欧州株式相場は上昇。資源銘柄とエネルギー銘柄が反発した ほか、ドイツのシーメンスとオランダのフィリップスの決算でセンチメ ントが改善した。

指標のストックス欧州600指数は前日比0.9%高の339.20で取引を終 了。イラクの石油相がサウジアラビアとロシアが減産反対姿勢を軟化さ せたと明らかにしたことで原油相場はバレル当たり30ドル台を回復、こ れを手掛かりに指数は一時2%の下げ幅を解消した。

シーメンスは8.6%上昇と、2008年以来の大幅高。予想に反して通 期利益見通しを上方修正したことが買い材料。フィリップスは6.1%値 上がり。医療機器の販売増で四半期利益が予想を上回る伸びとなった。

バンクハウス・ランプ(デュッセルドルフ)のストラテジスト、ラ ルフ・ツィマーマン氏は「企業ニュースで株価と原油相場が安定した」 とし、「原油と株価は同様の懸念と期待に反応している」と語った。

原油相場の乱高下は世界の株式相場に影響を及ぼしている。これら 2つの資産クラスの相関性は2013年以降で最も近付いた。25日は原油が 値下がりし、欧州株も下げに転じた。欧州中央銀行(ECB)が追加刺 激策を講じるとの期待から、前週末の2日間は2011年以降で最大となる 上げ幅を記録していた。

原題:Miners Lead Europe Stock Gains While Siemens Surges on Earnings(抜粋)

◎欧州債:総じて上昇、マイナス利回り全体の3分の1に-緩和期待で

26日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が総じて上昇。欧州中央 銀行(ECB)が緩和策を拡大するとの観測を背景に、域内で利回りが マイナス圏の国債は全体の3分の1近くとなった。

このような相場動向は、ECBの3月会合をにらんで市場でポジシ ョンが形成されている状況を反映している。昨年12月の会合前にも同様 の動きが見られた。トレーダーは当時、一段と積極的な緩和拡大を見込 んでいた。

ドラギ総裁は先週、緩和拡大を示唆。これを受けて市場では、 ECBが3月までに中銀預金金利を0.1ポイント引き下げるとの見方が 完全に織り込まれた。総裁は25日、物価安定の責務を果たすことは最重 要だとし、必要なら行動する方針に変わりはないとあらためて表明し た。

ドイツ国債は上昇し、2年物と5年物の利回りが過去最低を付け た。原油相場が一時下げたほか、中国株が1年1カ月ぶりの低水準に沈 んだことを背景に、比較的安全とされる国債需要が高まった。

ノルデア銀行のチーフストラテジスト、ヤン・フォンゲリッヒ氏 (ヘルシンキ在勤)は「ドラギ総裁が緩和拡大を示唆した」ことが欧州 債を支えていると発言。「ボラティリティは高く、現在は原油価格がほ ぼ全ての市場を誘導する様相となっている」とも述べた。

ブルームバーグ・ユーロ圏ソブリン債指数の構成銘柄(総発行残高 6兆3500億ドル)のうち、利回りがマイナスの国債は約3分の1。この うち1兆ドル余りはECBの中銀預金金利であるマイナス0.3%を下回 っている。

ロンドン時間午後5時現在、欧州債の指標とされるドイツ10年債利 回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下 の0.45%。同国債(表面利率0.5%、2026年2月償還)価格は0.25上 げ100.53。独10年債先物の価格は162.03と、1990年にさかのぼるデータ 上で最高となった。

ドイツ国債の2年物利回りはマイナス0.457%、5年物利回りはマ イナス0.254%までそれぞれ下げた。オーストリアとオランダの2年物 国債利回りもこれまでの最低を付けた。

フランス10年債利回りは3bp低下の0.75%。昨年5月以来の低水 準となる0.74%に達する場面もあった。同年限のオーストリア国債利回 りも3bp下げて0.68%。

原題:Third of Euro Bond Yields Go Negative on Draghi Stimulus Bets(抜粋)

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