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1月25日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ユーロが4日ぶり反発-原油・株式値下がりで安全需要

25日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対し4営業 日ぶりに反発。原油と株価が下げたことで、安全資産を求める動きが再 び広がった。

この日はユーロのほか、円やスイス・フランも上昇。これら通貨で のキャリートレードの解消が進んでいるほか、国債を買う動きが広がっ ている。ドルはカナダやメキシコを含む石油輸出国の通貨に対して上昇 した。

今週は米国や日本、ニュージーランドで金融政策決定会合が予定さ れており、政策当局が年初の不安定な状況について言及を余儀なくされ るとの観測が広がる中で市場は神経質になっている。JPモルガン・チ ェースの指数によれば、為替相場の変動性は先週一時、9月以来で最大 となった。

ウェルズ・ファーゴのストラテジスト、エリック・ビロリア氏(ニ ューヨーク在勤)は「為替市場ではきょう慎重なムードが広がってお り、それがユーロや円、スイス・フランといった資金調達通貨にはプラ スに働いている。と同時に、資源国通貨やリスクに敏感な通貨を抑えて いる」と分析。「経済のファンダメンタルズと金融政策に注目が戻れ ば、昨年見られたトレンドの一部継続が見られるだろう」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前週末比0.5% 高の1ユーロ=1.0849ドル。円は対ドルで0.4%上げて1ドル=118円30 銭。

カナダ・ドルは米ドルに対し1.2%安。メキシコ・ペソは0.9%下げ た。

米連邦準備制度理事会(FRB)は26-27日に連邦公開市場委員会 (FOMC)の定例会合を開催。ニュージーランド準備銀行は28日、日 本銀行は29日に政策決定を発表する。

CIBCワールド・マーケッツの外為戦略ディレクター、バイパ ン・ライ氏は「多くの疑問、そして多くの不確実要素がある」と指摘。 ユーロについては、「きょう他の通貨を上回るパフォーマンスとなって いるのは、市場がリスクオフのトーンになっているというだけの理由か もしれない。ユーロ圏ではなお大幅な経常黒字が続いており、流動性は 潤沢だ」と説明。その上で、トレーダーらは欧州での追加緩和の可能性 を警戒していると加えた。

原題:Euro Snaps Three-Day Decline as Bid for Haven Currencies Returns(抜粋)

◎米国株:反落、終盤に売り加速-原油値下がりでエネルギー株が安い

25日の米国株式相場は反落。今年初のプラス相場となった先週の勢 いは続かず、原油価格が水準を切り下げるのに伴い株式の売りも取引終 盤に加速した。

エクソンモービルやシェブロンが売られ、S&P500種株価指数採 用のエネルギー株は昨年8月以来で最大の下げ。バンク・オブ・アメリ カは9月以来の大幅下落。マクドナルドは四半期決算がアナリスト予想 を上回ったことが好感されて上昇。タイコ・インターナショナルは12% 急伸。ジョンソンコントロールズは同社との合併で合意した。

S&P 500種株価指数は1.6%下げて1877.08で終了。先週22日の上 昇分の4分の3を失った。ダウ工業株30種平均は208.29ドル(1.3%) 安い15885.22ドル。ナスダック総合指数は1.6%下落。

アトランティック・トラスト・プライベート・ウェルス・マネジメ ントのデービッド・ドナベディアン最高投資責任者(CIO)は「いつ ものパターンだ。原油主導の市場展開になっている」と話す。「ジョン ソンコントロールズとタイコのような超大型M&Aが発表されても、市 場の反応は冷ややかだった。マクロ要因が株価を左右している強い示唆 であり、今の市場には強い意欲が感じられない」と述べた。

中国経済の成長減速が世界経済の重しになるとの不安を原油安が増 幅させる中、米国株式相場は1月としては2009年以来最悪の月間となり そうだ。S&P500種は月初からは8.2%の値下がり。

先週後半の上昇局面は、原油反発につれ高したエネルギー株が率い た。米金融当局は金融引き締めに動いているものの、他の中央銀行の行 動が世界経済の支援につながるとの期待が背景にあった。米連邦公開市 場委員会(FOMC)は26-27日に定例会合を開く。金融市場からは、 昨年12月の初回利上げに続く追加利上げが今週発表される確率は低いこ とがうかがわれる。3月利上げの確率は年初の時点では五分五分だった が、今では25%前後に落ちている。

米経済の力強さを見極めようと、投資家は企業決算にも注目。今週 はプロクター&ギャンブルをはじめ、3M、アップル、ボーイング、フ ェイスブックなどが四半期決算を発表する。

S&P500種採用企業の10-12月利益は前年同期比6.3%減少とアナ リストらは予想。1週間前の予想では7%減少とされていた。すでに発 表済みの決算に基づくと、企業の78%で利益が予想を上回り、47%で売 上高が予想を上回った。

経済統計では消費者信頼感指数や新築住宅販売、耐久財受注のほ か、10-12月の国内総生産(GDP)速報が今週発表される。ブルーム バーグがまとめたエコノミスト調査では、10-12月実質GDPは0.8% 増と予想されている。7-9月は2%増だった。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は8.1%上昇の24.15。先週は17%低下していた。このままい けば1月のVIXは昨年8月以降で最大の上昇となる。

S&P500種のセクター別では10指数すべてが下落。エネルギーと 素材が特に下げた。素材は今年に入ってから14%下落。金融はこの 日2.3%下げ、そのうち銀行は約2年ぶりの水準に下落した。

エネルギー関連ではチェサピーク・エナジーが16%急落し、7年ぶ りの大幅安。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原 油先物は5.8%下げて1バレル=30.34ドルで引けた。

素材株のなかでは梱包資材関連が特に売られた。業界専門誌による とライナーボード価格は2009年以降で初めて下落。これを受けてシティ グループやマッコーリー・キャピタルが関連企業の投資判断を引き下げ た。インターナショナル・ペーパーは3年ぶり安値。

金融株ではザイオンズ・バンコーポレーションとフィフス・サー ド・バンコープの下げがきつく、いずれも3年ぶり安値。KBW銀行指 数は9月1日以来の大幅低下となり、2年7カ月ぶりの低水準。ゴール ドマン・サックス・グループは3.7%下げ、ダウ採用銘柄で2番目に大 きな下落率となった。

原題:U.S. Stocks Fall With Energy Shares Leading as Oil Resumes Slide(抜粋)

◎米国債:上昇、原油や株の下げで安全逃避需要-FOMC会合控え

25日の米国債は3日ぶりに上昇した。この日は株や原油が下落、投 資家は安全逃避先に米国債を選んだ。今週27日には米連邦公開市場委員 会(FOMC)が会合終了後に声明を発表する。

10年債利回りは低下。世界経済成長が減速するとの懸念を背景に米 国債は年初から1.8%値上がりした。その一方で、世界の株式市場では 時価総額にして約6兆5000億ドル(約770兆円)が失われた。

燃料価格が下落する中で消費者物価の上昇は米金融当局が先月示し た年内4度の利上げを十分に支えることができるのか、市場参加者は疑 問視している。投資家が予想する米利上げペースは後退しており、先物 市場の動向を基にした米政策金利見通しは年末までに0.62%への上昇に とどまっている。

イーグル・アセット・マネジメントの債券ディレクター、ジェーム ズ・キャンプ氏は「特にインフレ統計に注目して景気動向や市場の混乱 を見れば、すでに引き締められている金融環境をさらに引き締めること は望ましくない」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによれば、ニューヨ ーク時間午後5時現在、10年債利回りは前営業日比5ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下し2.00%。同年債(表面利 率2.25%、2025年11月償還)価格は14/32上げて102 6/32。

インフレにより敏感に反応する30年債利回りは4bp下げ て2.78%。また政策金利により敏感に反応する2年債利回りは1bp下 げて0.86%だった。

米金融当局が注目するインフレ指数は2012年以降、目標とする2% 上昇には届いていない。インフレ期待指標である10年物インフレ連動債 と同年限の通常国債 との利回り格差(ブレークイーブンレート)は先 週、2009年以来の水準に低下した。

ブルームバーグがまとめた先物市場のデータによれば、米金融当局 が3月会合までに利上げする確率は25%と織り込まれており、昨年末の 約51%から低下した。

原題:Treasuries Advance as Crude Oil, Stocks Decline Before Fed Meets(抜粋)

◎NY金:反発、ヘッジファンドが買い進めている兆しを好感

25日のニューヨーク金先物相場は反発。ヘッジファンドの買い増し 兆候を受けて、今年は金融市場の高ボラティリティが続くため金投資ブ ームが復活するとの観測が強まった。ヘッジファンドらのネットロング ポジションは先週、2倍余りに拡大した。

RBCキャピタル・マーケッツの世界先物担当バイスプレジデン ト、ジョージ・ジロ氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、 「ようやくファンドマネジャーらが金に注目するようになった」と指 摘。「恐らくこの天候を理由に、米金融当局は予想よりもハト派的にな るだろう。東海岸全域を襲った今回のひどい大雪は経済に打撃を与える だろう」と述べた。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前週末 比0.8%高の1オンス=1105.30ドル。3営業日ぶりの上昇となった。

銀先物3月限は1.4%上げて14.254ドル。ニューヨーク商業取引所 (NYMEX)のプラチナは上昇。パラジウムは下落した。

原題:Gold Gains on Signs of Hedge Fund Buying as Barrick Shares Jump(抜粋)

◎NY原油:反落、サウジが投資継続表明-中国の需要減も圧迫

25日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物が急反落。世界最大の石油輸出国、サウ ジアラビアは原油安にもかかわらずエネルギープロジェクトへの投資は 継続すると表明した。また中国でディーゼル油の需要が4カ月連続で減 少したことも、原油の売り材料となった。

みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレ クター、ボブ・ヨーガー氏は「このところ極端に大きく上げていたた め、きょうの反落は予想されていた」と話す。「中国での需要、特にデ ィーゼル油の需要が大きく減少したことも原油安の背景にある。サウジ が投資を予定通りのペースで進めると決定したことも、市場には悪材料 だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前営 業日比1.85ドル(5.75%)安い1バレル=30.34ドルで終了。

原題:Oil Drops as Saudis to Maintain Spending, China Diesel Use Falls(抜粋)

◎欧州株:ストックス600指数が反落-資源銘柄と銀行株に売り

25日の欧州株式相場は反落。指標のストックス欧州600指数は前週 末に続伸したが、この日は資源銘柄と銀行株の下げが目立った。

ストックス600指数は前週末比0.6%安の336.27で取引を終了。ノル ウェーのシードリルは8.9%の大幅安。石油会社サウジアラムコがエネ ルギープロジェクトへの投資継続を表明し、原油が再び値下がりしたこ とを受けた。業種別指数では資源銘柄が下げたほか、銀行銘柄が最もき つい値下がりとなった。

中国の景気減速懸念が世界景気に悪影響を及ぼすとの懸念の高まり から、商品相場の下落がリスク資産を再び圧迫している。20日にバリュ エーションが約2年ぶり低水準に達したストックス600指数は、刺激策 拡大の観測を手掛かりに22日までの2営業日で2011年以来の大幅続伸と なっていた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は3月にも金融緩和 を拡大する可能性を示唆した。

サクソバンクの株式戦略責任者、ピーター・ガーンリ氏は「ドラギ 総裁は先週の下げをやや和らげたが、世界のマクロ経済をめぐる問題は 残されたままだ」とし、「バリュエーションへの信頼は失われつつあ る。世界経済が減速しているなら、株価収益率は正当化できない。原油 急落が企業利益を圧迫し続けるだろう。今週はイベントリスクが非常に 多い」と述べた。

先週末の2営業日に5%続伸したストックス600指数の株価収益率 (PER、予想収益ベース)は14.4倍と、20日の13.8倍から高まった。 指数は月初来では8.1%下げており、このまま行けば1月相場として は2008年以降で最悪となる。

年初来の西欧市場では、イタリア株のパフォーマンスの悪さが目立 つ。銀行不良債権が増大しているとの懸念が背景。FTSE・MIBは この日2%下落。ポポラーレ・ディ・ミラノ銀行とウニクレディト、バ ンコ・ポポラーレが急落した。

スペインのIBEX35指数は1.8%値下がり。社会労働党が連立政 権樹立を目指す方針を示したことを受け、国民党が政権を維持できる確 率が後退した。

原題:European Stocks Halt Rebound as Banks, Commodity Producers Slide(抜粋)

◎欧州債:オーストリア、アイルランド2年債利回りが過去最低

25日の欧州債市場ではオーストリアとアイルランドの2年物国債利 回りが過去最低を付けた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が取引 終了後にフランクフルトで講演するのを控え、原油価格急落へのECB の対応を見極めようとする動きが強まった。

ドイツ2年債利回りは一時、これまでの最低に並んだ。ドラギ総裁 は先週、すでに前例のない規模となっている量的緩和(QE)を3月に もさらに拡大する可能性を示唆した。

今月29日には1月のインフレ統計が発表される。これが緩和策の拡 大が必要かどうかをECBが決定するための最初の重要な手がかりとな る。ブルームバーグがまとめたアナリスト 調査によれば、1月のイン フレ率速報値は0.4%と、昨年12月の0.2%から加速したと見込まれてい る。ただ、ECBが目安とする2%弱にはまだ程遠い。

ウニクレディト(ミラノ)のシニア債券ストラテジスト、ルカ・カ ツラーニ氏は「ECBがインフレ期待を支えるために行動するとの期待 がある」とし、「ユーロ圏の国債にとってまず重要なのは原油価格とイ ンフレ率速報値の発表だ」と語った。

ロンドン時間午後4時20分現在、ドイツ2年債利回りは前週末比ほ ぼ変わらずのマイナス0.446%。一時はマイナス0.454%まで下げ、先月 3日に付けた過去最低に並んだ。同国債(ゼロクーポン、2017年12月償 還)価格は100.845。10年物国債は0.47%。

オーストリア2年債利回りはマイナス0.407%と、ブルームバーグ がデータ集計を開始した1999年以降の最低を記録。同年限のアイルラン ド国債利回りはマイナス0.323%を付けた。

原題:Euro-Area Yields Touch New Lows as Investors Seek Stimulus Clues(抜粋)

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