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米国株:反落、終盤に売り加速-原油値下がりでエネルギー株安い

更新日時
  • S&P500種は1月としては2009年以来で最悪の月間に
  • 資源、エネルギー株に加え銀行株にも売りが入る

25日の米国株式相場は反落。今年初のプラス相場となった先週の勢いは続かず、原油価格が水準を切り下げるのに伴い株式の売りも取引終盤に加速した。

  エクソンモービルやシェブロンが売られ、S&P500種株価指数採用のエネルギー株は昨年8月以来で最大の下げ。バンク・オブ・アメリカは9月以来の大幅下落。マクドナルドは四半期決算がアナリスト予想を上回ったことが好感されて上昇。タイコ・インターナショナルは12%急伸。ジョンソンコントロールズは同社との合併で合意した。

  S&P 500種株価指数は1.6%下げて1877.08で終了。先週22日の上昇分の4分の3を失った。ダウ工業株30種平均は208.29ドル(1.3%)安い15885.22ドル。ナスダック総合指数は1.6%下落。

U.S. Stocks on Track for Worst January Since 2009

  アトランティック・トラスト・プライベート・ウェルス・マネジメ ントのデービッド・ドナベディアン最高投資責任者(CIO)は「いつものパターンだ。原油主導の市場展開になっている」と話す。「ジョンソンコントロールズとタイコのような超大型M&Aが発表されても、市場の反応は冷ややかだった。マクロ要因が株価を左右している強い示唆であり、今の市場には強い意欲が感じられない」と述べた。

  中国経済の成長減速が世界経済の重しになるとの不安を原油安が増幅させる中、米国株式相場は1月としては2009年以来最悪の月間となりそうだ。S&P500種は月初からは8.2%の値下がり。

  先週後半の上昇局面は、原油反発につれ高したエネルギー株が率いた。米金融当局は金融引き締めに動いているものの、他の中央銀行の行動が世界経済の支援につながるとの期待が背景にあった。米連邦公開市場委員会(FOMC)は26-27日に定例会合を開く。金融市場からは、昨年12月の初回利上げに続く追加利上げが今週発表される確率は低いことがうかがわれる。3月利上げの確率は年初の時点では五分五分だったが、今では25%前後に落ちている。

  米経済の力強さを見極めようと、投資家は企業決算にも注目。今週はプロクター&ギャンブルをはじめ、3M、アップル、ボーイング、フェイスブックなどが四半期決算を発表する。

  S&P500種採用企業の10-12月利益は前年同期比6.3%減少とアナリストらは予想。1週間前の予想では7%減少とされていた。すでに発表済みの決算に基づくと、企業の78%で利益が予想を上回り、47%で売上高が予想を上回った。

  経済統計では消費者信頼感指数や新築住宅販売、耐久財受注のほか、10-12月の国内総生産(GDP)速報が今週発表される。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査では、10-12月実質GDPは0.8%増と予想されている。7-9月は2%増だった。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は8.1%上昇の24.15。先週は17%低下していた。このままいけば1月のVIXは昨年8月以降で最大の上昇となる。

  S&P500種のセクター別では10指数すべてが下落。エネルギーと素材が特に下げた。素材は今年に入ってから14%下落。金融はこの日2.3%下げ、そのうち銀行は約2年ぶりの水準に下落した。

  エネルギー関連ではチェサピーク・エナジーが16%急落し、7年ぶりの大幅安。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油先物は5.8%下げて1バレル=30.34ドルで引けた。

  素材株のなかでは梱包資材関連が特に売られた。業界専門誌によるとライナーボード価格は2009年以降で初めて下落。これを受けてシティグループやマッコーリー・キャピタルが関連企業の投資判断を引き下げた。インターナショナル・ペーパーは3年ぶり安値。

  金融株ではザイオンズ・バンコーポレーションとフィフス・サード・バンコープの下げがきつく、いずれも3年ぶり安値。KBW銀行指数は9月1日以来の大幅低下となり、2年7カ月ぶりの低水準。ゴールドマン・サックス・グループは3.7%下げ、ダウ採用銘柄で2番目に大きな下落率となった。

原題:U.S. Stocks Fall With Energy Shares Leading as Oil Resumes Slide(抜粋)

(第2段落を追加、第5段落以降を加えます.)
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