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ロシア資産を外国人投資家が敬遠、外国市場の株価プレミアム剥落

  • グローバル預託証券と国内株価のスプレッドは1年ぶりの小ささ
  • ルーブル、年初来の下落率は新興国通貨のうちで最大

外国人投資家のロシア離れが著しい。ロシアの株式・通貨のボラティリティ(変動性)上昇で外国人投資家はよりリスクの少ない資産へと向かう一方、最も流動性の高いロシア企業からは投資を撤退させている。

  この撤退がロシア国内のトレーダーによるモスクワ証券取引所での売りより急速に進んでいるため、国内と国外のロシア株のバリュエーション格差はほぼ1年ぶりの小ささに縮小した。ロシア資産の売りには、同国が歳入の柱として頼る原油価格が先週12年ぶりの安値に沈んだことや、ルーブルが新興国通貨の中で最も下げていることなどが背景にある。

Magnit GDRs' Premium Near Narrowest in a Year

  食品小売りマグニトの場合、ロンドンで取引されるグローバル預託証券(GDR)とロシア市場の株価のスプレッドは21日現在で22%と、ほぼ1年ぶりの水準に縮小した。携帯電話サービスのメガフォン、石油会社ガスプロム・ネフチはいずれも過去1年間を通じてGDRのほうが割高だったが、いまや逆転現象が起きている。

Megafon GDRs' Premium Becomes a Discount

  英ブラックフライアーズ・アセット・マネジメント(ロンドン)で4億5000万ドル(約530億円)の運用を新興国株式で手がけるアナスタシア・レバショワ氏は先週、「外国人はロシア株を素早く手じまい、リスクが低くまずまずのリターンを得られる別の新興国に向かうことが可能だ」と電話で指摘。「国内投資家はロシア市場の乱高下に対する耐性が高い。他の投資手段がはるかに少ないこともあり、株式を持ち続けようという意思も強い」と話した。

原題:Foreigners Abandon Russian Stocks as Volatility Increases Risk(抜粋)

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