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イエレン氏率いる米金融当局、12月利上げ後のドル堅調持続を読み誤る

  • JPモルガンは次回利上げ時期の見通しを3月から6月に先送り
  • ドルは今年の米利上げペース左右する最も重要な注目点との指摘も

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長率いる金融当局者は、昨年12月に2006年以来の利上げに踏み切った後、これまでのところドル相場の堅調持続に不意を突かれる形となっている。

  ドル相場はすぐに上昇の勢いを失うとした一部当局者の見通しにもかかわらず、ドルの実効レートは利上げを決めた12月16日以降に約2%上昇。過去1年間の11%上昇にさらに上積みする最近のドル高は、既に鈍化しつつある景気のブレーキとなるだけでなく、金融当局が低過ぎると見なすインフレ率にさらなる下降圧力を加えることになる。

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  JPモルガン・チェースの米国担当シニアエコノミスト、ロバート・メルマン氏(ニューヨーク在勤)はドル高について、「1カ月での大きな動き」であり、次回の米利上げ時期の見通しを従来の3月から6月に最近先送りした主要な要因だと指摘し、「経済とインフレへのドル高の累積的影響はかなり大きい」との見方を示した。

  パットナム・インベストメンツ(ボストン)の債券共同責任者を務めるマイケル・サーム氏は、16年の米利上げペースを左右する最も重要な注目点はドル相場の動向だと話す。同氏は「ドル高は鈍化を招き、それが自体が一種の引き締めになる」と述べ、「今年最も重要な単独のマクロ世界指標を挙げるとすれば、それはドルだ」と主張した。

原題:Yellen Losing Dollar Bet as its Rise Slows Growth and Inflation(抜粋)

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