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米国のリセッション入り可能性低い、米株示唆-大手投資家は楽観的

  • 米株が送るシグナルに基づくと1年以内に経済縮小の確率は3分の1
  • 収入が国内中心の米企業の株価動向は海外依存の企業上回る

最近の市場の動きを見れば、米国のリセッション(景気後退)入りがほぼ避けられないと投資家が判断していると結論付けるのにそれほど時間はかからないだろう。だが、さらに深く調べてみるとシナリオはより穏やかであることが分かる。

  確かに世界の株式相場は弱気相場入りまであと数ポイントのところまで下落したほか、ジャンク(投資不適格)債の米国債に対する上乗せ利回り(スプレッド)は4年ぶりの高水準に拡大した上、原油は他の大半の商品相場と共に値下がりしている。米株はこうした下降基調の影響を受けないわけではないが、米株が送っているシグナルに基づくと、米経済が1年以内に縮小に陥る確率は3分の1にすぎないことを歴史は示している。

Global Stocks on Brink of Bear Market

  市場が送っているシグナルを解釈するよう求められた際に大手投資家が示した反応はより多くを物語っている。ブラックロックのローレンス・フィンク最高経営責任者(CEO)ら大手投資家はリセッションのシナリオに賛成しておらず、驚くほど楽観的だ。

  アメリプライズ・ファイナンシャルのチーフマーケットストラテジスト、デービッド・ジョイ氏(ボストン在勤)は、「市場は長期的に経済より大幅に変動する傾向がある」と指摘。「米経済は十分に力強く、リセッションを回避するだろう。今年リセッションに陥る確率はゼロではないものの、5分の1か4分の1にすぎないのではないか」と述べた。

  ただ、年明けからの米株の動きは信頼を揺さぶるのに十分だった。とりわけ最初の2週間は過去最悪の年初スタートとなり、時価総額2兆ドル(約237兆円)超が失われた。この打撃だけでも消費者の行動に影響を及ぼす恐れがある。

  しかし、歴史に基づけばこれは決定的な兆しではない。S&P500種株価指数は高値から一時12%下落して調整局面入りしている。1927年以来42回目の調整局面入りとなったが、このうち1年以内に2四半期期連続のマイナス成長に陥ったのは13回にとどまる。ゴールドマン・サックス・グループによると、国内で売り上げの大半を稼ぐ米企業の株価パフォーマンスは、海外が売り上げの大半を占める米企業を大幅に上回っている。

Investors Favoring Domestic-Facing Stocks

原題:Deeper Dive Into Market Monsoon Shows Recession Alert on Mute(抜粋)

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