コンテンツにスキップする

大手銀トップらが「フィンテック」に言及-ダボス会議のキーワードに

  • ドイツ銀CEO:10年以内に現物通貨はなくなるだろう
  • どの銀行もフィンテック企業と自称しているようだとの指摘も

23日に閉幕した今年の世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)に参加したバンカーらがこぞって口にした言葉は、金融とIT(情報技術)の融合を表わす「フィンテック」だった。世界最大手の金融機関の経営者らの中には、技術革新の潜在可能性を称賛する者がいる一方で、自分たちの事業を脅かす新興企業の規制を訴える者もいた。

  ドイツ銀行のジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)は、現物通貨は10年以内になくなると予測。バンク・オブ・アメリカのブライアン・モイニハンCEOは、同行が現在年間に総費用の5%強に相当する30億ドル(約3600億円)をプログラミングに充てていると述べた。JPモルガン・チェースとサンタンデール銀行は、元バンカーのブライス・マスターズ氏率いる「ブロックチェーン」関連の新興企業への出資を明らかにした。ブロックチェーンは仮想通貨ビットコインを支える技術。

  銀行よりも安価な国際送金サービスを手掛けるトランスファーワイズのターベット・ヒンリクスCEOは、「いまやどの銀行もフィンテック企業と自称しているようだ」と指摘した。

  しかし一部銀行の経営者は、フィンテックをめぐる楽観的過ぎる見方に冷や水を浴びせた。モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマン会長兼CEOは、銀行にとって規制が依然としてより重要な問題であり、フィンテックをめぐる「ヒステリーに近い」状態は嘆かわしいと述べた。

  英スタンダードチャータードのビル・ウィンターズCEOは、「これは今後当局者にとって難題となるであろう破壊的な変化だ」とした上で、「決済システムには規制が必要だ。監視する必要がある」と主張した。

原題:Biggest Global Banks at Davos: We’re All Fintech Innovators Now(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE