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「バッドバンク」という良薬、多額損失計上という苦さ飲み込めるか

  • 欧州委と伊政府は不良債権売却支援メカニズムで合意へ-関係者
  • 不良債権売却は銀行側に損失計上を強いる可能性

イタリアの銀行が政府支援の不良資産受け皿機関、いわゆるバッドバンクに多額の不良債権を移すためには苦い薬を飲み込む必要があるかもしれない。

  事情に詳しい2人の関係者が協議は非公開だとして匿名を条件に述べたところによれば、イタリア政府は欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会との間で市中銀行による不良債権売却を支援するメカニズムで合意しようとしている。市中銀行が活用することになるこのプログラムに対する国側の保証は400億ユーロ(約5兆1400億円)を下回るという。

  銀行側は不良債権を手放すことでバランスシートを改善させ、融資に積極的に乗り出すことができるようになるものの、簿価より売却価格が低い場合は多額の損失計上を迫られる可能性がある。イタリアの銀行が積んでいる引当金は不良債権の名目価値の半分にも届かず、安値での資産処分がなされれば損失が生じる。

  バノー・キャピタルのロンドン在勤ポートフォリオマネジャー、フランチェスコ・カステリ氏は、「バッドバンクは朗報だが、設立されれば当局の反対を避けるため市場価格で債権を買い入れる必要があるだろう。だが、市場価格は簿価より低く、銀行が損失計上なしに不良債権を処分することはできないかもしれない」と指摘した。

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原題:Italy ‘Bad Bank’ Promises No Gain Without Pain for Lenders (1)(抜粋)

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