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【個別銘柄】「メビウス」値上げのJTや東製鉄大幅高、日本通信急落

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25日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  JT(2914):前週末比7.4%高の4340円。財務相に対し22日に「メビウス」(旧マイルドセブン)の全35銘柄を440円とする小売定価改定の認可を申請、認可を受けられれば4月1日から値上げする。野村証券では、今回のメビウスの値上げ幅はプレミアム化に向けた第1ステップ、さらなる値上げが期待されると分析。日本市場において増税がなくてもプライシングパワーを発揮できる点を示したため、競合とのバリュエーション格差縮小の可能性があるとした。

  東京製鉄(5423):9.3%高の768円。2015年4-12月期経常利益は前年同期比47%増の141億円だった。同時に発行済み株式総数の3.46%、35億円を上限とする自社株買いも発表した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では10-12月経常利益は67億円で、同証予想の29億円や市場予想を大幅に上回ったと指摘。スクラップ価格下落の恩恵や想定上回る販売数量、エネルギーコスト下落恩恵の拡大が背景という。併せて自社株買いも評価した。

  GSIクレオス(8101):50円(45%)高の162円でストップ高。特殊形状のカーボンナノチューブで次世代製品の実用化に乗り出すと25日付の化学工業日報が報じた。スポーツ・レジャー用品向け樹脂複合材の機械的強度を高める中間材料、鋼材の耐衝撃性や耐腐食性を高める塗料などの用途で売り込むという。

  ソフトバンクグループ(9984):2.4%高の5019円。米携帯電話子会社スプリントの株価が22日、この2年半で最大の上昇となった。業績立て直しの先行き不透明感から株・社債価格が数年ぶりの安値を付けていたが、決算発表の前倒しで投資家の懸念が和らいだ。

  東芝(6502):5.7%安の209.2円。半導体部門の一部を売却する方針を固めた、と23日付の日本経済新聞朝刊が報じた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、メモリ事業の競争力の観点からはネガティブな印象、当座しのぎの資金捻出の側面が強いと思われると指摘した。

  サイバーエージェント(4751):6.8%高の4785円。ゴールドマン・サックス証券は投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。インターネット広告事業では市場成長を大きく上回ると想定し、動画事業での投資の確実性も評価。16年9月期営業利益予想を302億円から329億円(会社計画280億円)、来期を322億円から338億円に増額した。新たな目標株価は6800円。

  日本通信(9424):19%安の174円。16年3月期純損益予想を16億4200万円の赤字(前期は3億2700万円の黒字)に下方修正した。従来予想は10億5000万円の黒字だった。スマートフォン「VAIOフォン」完売に必要な在庫評価減などを行ったため。

  タカタ(7312):9.8%安の608円。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は22日、同社製エアバッグの欠陥に関連し、米国内で9人目となる死者を確認するとともに、2件のリコール(無償の回収・修理)を新たに命じたと発表した。計約500万のエアバッグ・インフレーター(膨張装置)が対象となる。

  不動産株:住友不動産(8830)が3.1%安の2969円、東京建物(8804)が2.6%安の1123円など。総務省と国税庁は18年にも、価格の割に相続税が安くて済む高層マンションを節税目的で購入する動きに歯止めをかける検討に入ったと24日付の日本経済新聞朝刊が報道。岩井コスモ証券の木村勝アナリストは、不動産株の軟調地合いは同報道がきっかけとの見方を示し、利益に対するマンション事業の影響が相対的に大きい住友不は売られやすいと語った。

  コメリ(8218):6.6%安の2119円。ゴールドマン・サックス証券は投資判断を「中立」から「売り」に下げた。ドラッグストアの出店攻勢や灯油使用量の構造的な減少、工具などMRO商材を扱うEコマース企業の台頭などから、今後も構造的に売り上げ・収益は弱含む見通しと分析。16年3月期営業利益予想を165億円から155億円(会社計画175億円)、来期を170億円から150億円に減額した。新たな目標株価は1850円。

  サカタのタネ(1377):7%高の2834円。岩井コスモ証券は投資判断を「中立プラス」から「アウトパフォーム」に引き上げた。高採算な野菜種苗の拡販と不採算事業の縮小で収益構造が改善、海外の新規市場も開拓中だと指摘。野菜の種子販売がけん引して16年5月期業績は会社計画を上振れる可能性があるとしたほか、17年5月期も好調持続を予想した。新たな目標株価は2900円。

  アスクル(2678):3.6%安の4040円。いちよし経済研究所は22日、レーティング「C(売り)」を継続した上で、フェアバリュー株価を2900円から2300円に下げた。足元で売り上げ拡大ペースがやや低下しつつある、と分析。個人向けネット通販「LOHACO」の収益化スピードを保守的に見直し、16年5月期の営業利益予想を125億円から90億円(会社計画80億円)、来期を142億円から113億円に減額した。

  ファーストブラザーズ(3454):11%高の1271円。発行済み株式総数の3%、金額3億5000万円を上限として自己株式を取得すると発表した。取得期間は1月25日から3月31日。

  グラファイトデザイン(7847):0.6%安の464円。16年2月期純利益予想を2億2400万円から6500万円へ下方修正した。前期比では67%減から90%減へ減益率が拡大する。自社ブランドシャフトの初期受注が予想に比べて大きく減少したほか、サイクル事業の収益向上は困難と判断して同事業の休止に伴う特別損失約6700万円を計上することも利益を圧迫する。

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