コンテンツにスキップする

MUFG:貿易金融業務を拡充-ANZやHSBCから人材獲得

更新日時
  • 貿易金融の分野で上位グループに入ることを目指す
  • ANZなどから貿易金融のバンカー4人を採用したとストラットン氏

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が貿易金融の分野で上位グループに入ることを目指し、アジアで人員増強に動いている。

  他の邦銀と同様、国内の実質ゼロ金利に対応し、MUFGも東南アジア市場への業務拡大に活路を求めている。

  MUFGのアジア・オセアニアのトランザクションバンキング・セールス責任者、ケン・ストラットン氏は19日の電話インタビューで、同行がオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)グループやHSBCホールディングスを含むライバル行から貿易金融のバンカー4人を採用したことを明らかにした。2020年までにインターナショナル・コマースで世界の上位5行に入ることを目指すという。

  ストラットン氏は「大手グローバルバンクは過去3年ほどで米国を中心に国内市場で課題に直面し、貸し出しを減らしているところがかなり多い。三菱東京UFJ銀行の出番であり、グローバル企業への大型の資金提供も行っている」と述べた。

  商品相場安や中国の輸出入低迷に伴いドル換算の融資額が減る状況で、貿易金融を行う主要銀行は融資残高が減少している。貿易金融市場をコア分野と位置付けるMUFGはこうした状況をチャンスと捉えており、18年3月期までにクロスボーダーコマース業務で70%増を目指す目標を昨年設定した。

               競争激化

  ANZからアジム・ワッリ氏が貿易・サプライチェーン金融商品責任者(シンガポール在勤)として、ストラットン氏のチームに今月加わった。シニアバイスプレジデントのサダムシュ・チーコティ氏はJPモルガン・チェースから移籍し、昨年12月に勤務を開始した。昨年終盤にはシンガポールのDBSグループ・ホールディングスとHSBCからもそれぞれバンカーが採用された。

  米調査会社グリニッチ・アソシエイツが昨年9月に公表したリポートによれば、アジアの大企業向け貿易金融のアレンジでMUFGの市場シェアは9位。HSBCが首位で、英スタンダードチャータードと米銀シティグループがこれに続く。

  日本勢などが関連業務を拡大し始める一方、取引額が減少する中で、アジア地域の貿易金融の利益率は競争激化によって圧迫されている。原油や銅相場の低調に伴いブルームバーグ商品指数で見た商品価格の下落は6年目に入っており、ドル換算の財の輸出入額に基づく手数料で稼ぐ貿易金融にはそれが打撃となっている。

Commodity Prices Decline

原題:Mitsubishi UFJ Makes Trade Finance Push With Hires From Rivals(抜粋)

(第5段落以降に人事情報などを追加して更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE