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中国の百度、自動運転車市場に参入-人工知能活用で最前線目指す

  • 百度は強みを生かして優位に立てると見込む
  • 中核技術はエンジンや変速機からシフトしておりチャンスある

中国のインターネット検索エンジン会社、百度(バイドゥ)のワン・ジン氏は米フロリダ州で大学院生時代にアルバイト代をかき集めた3000ドル(現在のレートで約36万円)で最初の車「ダッジ・シャドー」を購入した。百度で自律走行担当のシニア・バイスプレジデントを務め給料もはるかによくなった同氏は今、到来する自動運転車時代の最前線に中国を立たせることに懸命に取り組む。

  百度が参入したこの市場では競争相手がひしめいている。2009年に自動運転車の開発に着手した米グーグルは200万マイル以上の走行試験を行い、同事業を年内に親会社アルファベット傘下の独立事業とすることを検討する。電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、ロサンゼルスからニューヨークまで自動運転できるEVを顧客が2年以内に求めることができるようになると述べている。ゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターもこの分野で追撃をかける。

  こうした状況にもひるまない百度のワン氏は、自動制御可能な自律走行車の時代が到来し公平な競争の場がもたらされると予想。中国が覇権を握る可能性もあると見る。

  ワン氏は「中国の自動車メーカーは他のメーカーより100年遅れて自動車生産を開始し、エンジンなどの中核技術の多くは中国メーカーの手元にはない」が、「EVやインテリジェントカーでは中核技術がエンジンや変速機から人工知能にシフトしている。その分野では中国は米国にかなり接近しているため、中国が追いつき覇権を握るチャンスがもたらされる」と語った。

  同氏は百度が人工知能やデータマッピング、インターネット接続の専門知識を活用し自律走行技術で勝ることが可能だと考える。デジタル技術を中国製造業の革新性向上の好機と捉える習近平国家主席にとっても、中国のこの分野への参入が優先課題だ。

原題:Baidu Enters the Global Race to Dominate Era of Driverless Cars(抜粋)

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