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金の魅力再び高まる-株式市場の時価総額1780兆円消失で

  • ヘッジファンドによる金の買越残高、2倍以上に増加-CFTC
  • 金ETPの資産残高、ここ1年で最大のペースで拡大

世界の株式市場で昨年5月以降に15兆ドル(約1780兆円)相当の時価総額が失われたことから、資金の逃避先として金の需要が再び高まりつつある。

  ヘッジファンドによる金の買越残高は先週、2倍以上に増加。わずか3週間前には売越残高が過去最大に膨らんでいた。上場取引型金融商品(ETP)を通じた投資家による金保有高はここ1年で最も速いペースで増えており、資産残高は今年に入って30億ドル増えている。

Gold ETP Holdings Rebound

  昨年は7月にギリシャ救済をめぐる協議が行われていた局面や11月にパリで同時テロ事件が発生した際には金が投資家の関心を集めることはほとんどなかったが、今年に入って安全資産としての金の魅力が再び高まっている。エド・モース氏ら米シティグループのアナリストは先週、世界市場への懸念から金価格が下支えされていると指摘し、今年の金価格見通しを引き上げた。

  2兆4000億ドルを運用するステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの金投資責任者、ジョージ・ミリングスタンリー氏(ボストン在勤)は「市場関係者は、マクロ経済であろうと地政学的なものであろうとリスクに無関心になっていた」と指摘。「最近見られなかった動きが再び表れる可能性がある。市場関係者が完全に冷静で安心している雰囲気はなくなりつつあると思う。金は極めて優れたリスク・オフ手段であり、市場関係者は他の多くの市場で保有しているリスクのあるポジションを極めて慎重に注視し始めている」と述べた。

  米商品先物取引委員会(CFTC)が22日発表したデータによれば、金の先物とオプションの買越残高は19日終了週に1934枚に達した。前週は902枚の買い越しで、昨年末時点では2万4263枚の売り越しだった。

原題:Gold Is Back in Fashion After $15 Trillion Global Equity Decline(抜粋)

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