コンテンツにスキップする

2カ月ぶり貿易黒字:原油安効果で12月-年間赤字減り「改善傾向」

更新日時

輸出から輸入を差し引いた貿易収支は昨年12月の速報で、事前予想通り2カ月ぶりに黒字に転じた。原油価格の下落を背景に輸入の減少幅が大きく、基調としても貿易収支は改善していくとの見方が出ている。

  財務省が25日発表した貿易統計によると、貿易収支は1402億円の黒字。ブルームバーグの調査による予想中央値1170億円黒字を上回った。輸出は鉄鋼を中心に前年同月比8.0%減の6兆3376億円で、輸入は原粗油や液化天然ガス(LNG)・石油製品などを筆頭に18%減の6兆1973億円だった。

  2015年の貿易赤字額は2兆8322億円に減った。東日本大震災が発生した11年から5年連続のマイナスだが、赤字額は過去最大だった14年(12兆8161億円)から大きく減り、この5年間では2番目に少ない。12月の貿易収支は季節調整値では366億円の黒字。大震災が発生した11年3月から続いていた赤字が11月に黒字に転換して2カ月連続でプラスになった。

  SMBC日興証券(株式調査部)の牧野潤一チーフエコノミストは貿易収支について、燃料や食料品などの輸入物価の下落が今後も予想されるとして「改善傾向で推移すると見込まれる」とリポートに記した。10-12月期の国内総生産(GDP)への寄与については、外需(純輸出)が成長率を0.9ポイント程度押し上げたとみられ、2四半続のプラス寄与となりそうだと予想した。

(第3段落に季節調整値などを追加して更新します。.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE