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ドル・円が2週間半ぶり高値圏、日米政策対応見極め-118円台後半

更新日時
  • 一時118円86銭、前週末の海外で付けた6日以来の水準に2銭と迫る
  • 119円台を買い上がるような雰囲気にない-三菱UFJ信託

25日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が先週末に付けた2週間半ぶり高値付近で推移した。株高や原油相場の反発を背景にリスク回避の流れが一服し、日本銀行による追加緩和への期待もドル・円を支えた。

  午後3時23分現在のドル・円相場は1ドル=118円79銭前後。日本株が続伸し、中国株も上昇する中、正午前には一時118円86銭と、前週末の海外市場で付けた今月6日以来のドル高・円安水準にあと2銭と迫る場面も見られた。その後は118円台後半でもみ合う展開となった。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部・為替市場グループの市河伸夫グループマネージャーは、ドル・円は月初の米雇用統計後に付けたドル高値の118円83銭を付けたことで達成感も出ていると指摘。米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合を週内に控えて、「119円台を買い上がるような雰囲気にない」と話した。

ドル・円相場と日経平均株価の推移

  FOMCは26、27日、日銀は28、29日に会合を開く。先週は欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が金融緩和強化の可能性を示唆したことを受け、週末にかけて世界的に株価が上昇。原油相場は大幅反発し、外国為替市場では資源国通貨に買いが入った一方、リスク回避で買われていた円は売られた。

  25日の東京株式相場は続伸。日経平均株価は3営業日ぶりに1万7000円台に乗せ、中国・上海総合指数は一時1.3%高となっている。また、前週末に大幅続伸したニューヨーク原油先物相場はアジア時間25日の時間外取引でも堅調に推移している。

  日銀の黒田東彦総裁はスイス・ダボスで日本時間22日夜にブルームバーグのインタビューに応じ、現在の国際金融市場の混乱について「現時点で、金融市場の状況が企業行動にそれほど大きな影響を与えているとは思わない」と述べた。その一方で、「マーケットは実体経済に影響を及ぼすこともあり得るので、注意深くウオッチしている」と述べた。

  クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長は、FOMCと日銀会合を控えて「各国が政策協調して世界同時株安に対処してくれると期待されているため、円買いにはなりにくい」と指摘。実際、「日銀はこれまで3回物価目標の達成時期を後ずれさせており、基調に変化がないと主張するには無理がある」とし、「ECBがせっかく追加緩和示唆に動いたのに、何もやらなければ無駄になる」と語った。

  ユーロ・ドル相場は先週末に1ユーロ=1.0800ドル割れの水準までじり安となったが、週明けの取引では1.08ドル台前半を回復し、同時刻現在は1.0813ドル前後で推移。ユーロ・円相場は1ユーロ=128円45銭前後となっている。

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