コンテンツにスキップする

米スプリント株が急伸、決算発表前倒しで投資家の懸念和らぐ

  • 「短期的な流動性の問題は見当たらない」とアナリスト
  • スプリントは予定より1週間早い1月26日に決算を発表

米スプリントの株価が22日、この2年半で最大の上昇となった。業績立て直しの先行き不透明感から株・社債価格が数年ぶりの安値を付けていたが、決算発表の前倒しで投資家の懸念が和らいだ。

  米携帯電話事業者4位のスプリントは当初予定より1週間早い1月26日に決算を発表する。2015年通期決算では8年ぶりに加入者数が伸びたと見込まれている。

  スプリント株は22日、13年7月以来最大の上げとなる前日比15%高の2.87ドルで終了。年初来では21%安。金融取引業規制機構(FINRA)の債券価格報告システム、トレースによると、スプリントの2023年償還債(表面利率7.875%)は額面1ドル当たり3.2セント高の65.45セント。

  JPモルガン・チェースのアナリスト、フィル・キュージック氏は22日付のリポートで、スプリントが緩やかに改善しており、短期的な流動性の問題は見当たらないと指摘した。スプリント株の投資判断は中立としている。

  スプリントは過去数四半期にわたり販売促進策によって加入者数を伸ばしてきたが、手元資金の約半分を取り崩した。昨年9月末時点の現金および現金等価物は20億ドル(約2370億円)余りと、2016年に借り換えが必要な債務額にほぼ等しい。同社は20億-25億ドルの経費節減を目指しているが、コスト削減計画がうまく運ぶかアナリストらは懐疑的だ。

  モルガン・スタンレーのクレジットアナリスト、デービッド・ハンバーガー氏は20日のリポートで、社債価値の十分な実現につながる事業の好転や、事業再編あるいは破産手続きで社債投資額を回収する明確な道筋が見えないと指摘していた。

原題:Sprint Jumps as Earnings Date Change Calms Investor Concerns (2)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE