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株式に「今ほど不安を感じるのは2009年以来」-ビリニー氏も予測困難

  • 原油や中国政治を不安視、従来型の分析では予想できない要因が多い
  • 質の高い企業への投資に集中し、エネルギーや銀行銘柄は回避を

ベテラン投資家で米株式市場調査・資産運用会社ビリニー・アソシエーツ社長を務めるラズロー・ビリニー氏は、株式について2009年以降で最も懸念している。

  ビリニー氏(72)は、新年早々これほど世界的な株安が起きた理由を見いだすのは容易だと指摘。原油安やサウジアラビアとイランの緊張、中国株の急落を挙げ、アップルのサプライチェーンをめぐっても懸念があるとの見方を示した。その上で、問題はファンダメンタルズ分析が利かない材料が多く、展開の予想が難しいことだと述べた。

  20日付の調査メモで「前向きな見方を維持してはいるが、今ほど不安を感じるのは2009年以来で、大半の予想には異議を唱えている。市場が理解できるような経済・金融の要因に問題がとどまらないからだ」と語った。

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  不安の表明はビリニー氏らしくない。同氏は過去7年間にわたって強気予想を維持し、ほぼすべて的中させた。昨年8月に株式相場が6日続落となったときも、「大丈夫だろう」と予想していた。

  同氏によると、中国経済の減速と株価の44%下落を理解するためには国内総生産(GDP)や企業業績などの分析以上のことが必要になる。現状の把握には「中国政府の政治課題に対する洞察が欠かせず、それはわれわれの能力を超えている」という。

  原油についても同様に、通常の分析では求められない洞察が必要になるとの見方だ。リセッション(景気後退)にあえぐロシアは歳入増加を必要としており、地政学的な混乱で中東地域は予測不可能な状況。いずれの要因も市場予想をゆがめているとみる。

  このような状況でビリニー氏は、現在の株安局面に対処する最善の方法は質の高い企業の株式を買うことだと述べた。同氏にとってこれはエネルギー、銀行、小売り銘柄への投資を避けることを意味するという。

  「指数は再び期待はずれの1年になるかもしれない」との認識を示しつつ、元プロ野球選手のテッド・ウィリアムズを手本に市場で振る舞う投資家は「報われる1年になると確信している」とも語った。「すなわち、良い球が来たときだけバットを振る投資に徹するということだ」。

  

原題:Birinyi More Worried About Markets Than Any Time Since 2009 (1)(抜粋)

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