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NY外為(22日):資源国通貨が上昇、ドラギ総裁発言でリスク選好

更新日時
  • 加ドルを中心に、豪ドルやランド、クローネが値上がり
  • 日銀の黒田総裁も金融緩和をさらに拡大する余地あると発言

22日のニューヨーク外国為替市場では商品輸出国の通貨が上昇。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が前日に追加金融緩和を示唆したことから、リスク選好の動きが強まった。

  カナダ・ドルは週間ベースで1カ月ぶりに上昇。オーストラリア・ドルと南アフリカ・ランドも値上がりした。昨年実施された一連の金融緩和策はまだ終っていないとの兆候が強まる中、高利回りが見込めるリスクの高い資産へと資金を振り向ける動きが再び進んでいる。ユーロは対ドルで3日続落。ドラギ総裁は3月の次回政策委員会で政策を再検討すると述べた。

USD vs. Peers

  豪コモンウェルス銀行の通貨ストラテジスト、ピーター・ドラギセヴィッチ氏(ロンドン在勤)は「市場はやや興奮状態で、高利回りのリスク資産が特に上昇している」と指摘。「きのうのECBがハト派的だったことに反応しているだけのようにみえる」とし、中国をめぐって市場のボラティリティは続く可能性が高いため、こうした上昇の勢いは弱まるだろうと予想した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、加ドルは対米ドルで1米ドル=1.4119加ドル。週間では2.9%高と、昨年12月25日終了週以来の上昇。豪ドルは週間で2%超の値上がり。ランドは1.9%、ノルウェー・クローネは1.1%それぞれ上昇。

  ユーロは対ドルで前日比0.7%安の1ユーロ=1.0796ドル。円は対ドルで前日比0.9%安の1ドル=118円78銭。

  日本銀行の黒田東彦総裁はスイスのダボスでブルームバーグとのインタビューに応じ、もし必要になれば、量的・質的金融緩和をさらに拡大する余地があると話した。これに加えて、原油相場の上げが2日間としては過去約7年で最大となったことから、産油国の通貨が支えられた。

  原油相場は続伸。12年ぶり安値付近から持ち直している。ブルームバーグの商品指数も上昇した。米国株のほか、欧州やアジアの株式相場も軒並み上昇。ボラティリティの高い状態が数週間続いた市場に落ち着きが広がった。

  ドラギ総裁は前日、金利は「長期にわたり現行かそれを下回る水準にとどまる」と言明。黒田総裁は、特に物価の基調が大きな影響を受けるようであれば、量的・質的金融緩和をさらに拡大する余地があると述べた。米連邦公開市場委員会(FOMC)は26、27両日に定例会合を開く。

  ウェルズ・ファーゴの為替戦略責任者、ニック・ベネンブローク氏 (ニューヨーク在勤)はリポートで、「原油価格がしっかりしてきたことに支えられ、カナダ・ドルやノルウェー・クローネが上昇している」と指摘。「前向きな市場のムードが続くようであれば、資源国通貨や新興国通貨は短期的に一段と上昇することが予想される」と記述した。

原題:Currency Traders Renew Risk Demand as Draghi Aids Oil Exporters (抜粋)

(最終3段落を追加し、更新します.)
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