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米国債(22日):下落、株と原油上昇で安全資産としての需要後退

更新日時

22日の米国債市場では10年債が今年に入って初の続落となった。株価と原油価格が上昇したことで、安全資産としての米国債の需要が後退した。

  米国を含め世界的に株価が上昇し、北海ブレント原油は9%余り値上がり。そうした中で米国債利回りは上昇した。20日はリスク資産の売りが加速する中で米国債に買いが入り、10年債利回りは昨年10月以来の低水準に下げていた。同利回りは今週、一時1.94%にまで低下。過去最低は2012年に記録した1.379%。

Treasuries Rally Eases

  三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス氏(ニューヨーク在勤)は「市場はやや過剰に反応していた」と分析。「ボラティリティにやや幻滅している。相対的な価値を求めた物色の動きは出ているが、アウトライトの取引はあまり多くない」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.05%。同年債(表面利率2.25%、2025年11月償還)価格は6/32下げて101 24/32。

  S&P500種株価指数の配当利回りは米国債を約26bp上回っている。この差は今週一時39bpと、13年5月以来で最大となった。

  米国債は週間ベースで3週ぶりの下落。ブルームバーグ米国債指数は週初から21日までに0.1%上昇していた。1月最初の2週間のリターンは1.5%だった。安全資産に対する買いや追加利上げ期待の低下が背景にある。

  ニューヨーク大学教授でエコノミストのヌリエル・ルービニ氏は、スイスのダボスでブルームバーグテレビのインタビューに応じ「米金融当局は12月に間違いを犯した可能性が高い。その後に3つのことが起きたからだ。成長は期待外れ、商品価格の影響でインフレは上昇どころか低下していく、そして今のこの混乱だ」と述べた。また3月の利上げは「選択肢から外れた」とも語った。

  ブルームバーグがまとめた先物データによれば、市場は3月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合か、それ以前の利上げ確率を約24%として織り込んでいる。昨年末時点では51%だった。次回のFOMC会合は来週26-27日に開催される。

  RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニコラス・スタメンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は「米国債は、最近の上昇を受けて小休止している。来週のFOMC会合待ちの状態だ」と分析した。

原題:Treasuries Decline as Yields at October Lows Prove Unattractive(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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