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欧州債(22日):周辺国債と独債のスプレッド縮小-ドラギ総裁発言で

  • スプレッドは9月来の大きさから縮小、ECB総裁が緩和拡大を示唆
  • 株高と原油反発で安全資産への需要が後退

22日の欧州債市場では、スペインとイタリアの国債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)が昨年9月以来の大きさから縮小。欧州中央銀行(ECB)が緩和策を拡大するとの観測が背景にある。

  周辺国債は前日の上げ基調を引き継いで堅調に始まったものの、その後反落した。欧州債の指標とされるドイツ10年債は値下がりし、利回りは前日付けた3カ月ぶり低水準から上昇に転じた。リスク資産が買われたほか、原油相場が反発したことを背景に、安全とされるドイツ国債の需要が後退した。

Peripheral-Core Spreads Tighten on Draghi Stimulus Talk

  ドラギ総裁は前日の政策発表後の記者会見で、責務の範囲内で採用する政策手段に「制限はない」と言明し、3月の次回政策委員会で政策を再検討する可能性があることを明らかにした。これがスペインとイタリア国債のドイツ国債に対するスプレッド縮小につながった。

  ダンスケ銀行(コペンハーゲン)のチーフアナリスト、アラン・フォンメーレン氏は、「ECBのよりハト派的なメッセージで全体的なリスク意識が変わった」とし、「原油上昇」がドイツ国債の需要を冷やす一方、「ECBの緩和策拡大への期待が周辺国債にはプラス要因となった」と語った。

  スペイン国債はこの日下げたものの、週間ベースではプラスを維持。10年物国債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.73%。前週末比では2bp下げた。同国債(表面利率2.15%、2025年10月償還)価格はこの日、0.08下げ103.73。

  ドイツ10年債とのスプレッドは125bp。21日のドラギ総裁による記者会見前は135bpまで
膨らんでいた。これは昨年9月29日以来の最大の幅。イタリア10年債のドイツ国債に対するスプレッドは109bpに縮小。前日は122bpまで拡大していた。

  ドイツ10年債利回りは前日比3bp上昇の0.48%。21日には3カ月ぶり低水準となる0.43%を付けていた。

原題:Draghi Without Limits Gives Periphery Debt a Push as Havens Fall(抜粋)


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